プレミアムフライデー
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サントリービール株式会社、株式会社コーセー、株式会社ジェイティービー、日本百貨店協会は1月27日に会見を開きました。
テーマは1ヶ月後に始まるプレミアムフライデー。
月末の金曜日に早めに退社してもらうものですが消費喚起につなげらられるかアピール合戦が始まっています。
サントリービール株式会社
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3月に発売される新しいプレミアムモルツを2月24日、最初のプレミアムフライデーに指定の店舗で飲めば1杯無料のサービス。
午前10時から生ビールの乾杯を行ったのはサントリービール株式会社。月末最後の金曜日はいつもと違う豊かさを楽しむというプレミアムフライデーにプレミアムモルツで勝負します。
外飲み需要も家飲み需要も高まると期待を寄せます。
プレミアム戦略部の馬場直也課長は、
元々プレミアムモルツは金曜日を「プレモルの日」と提案してきた。プレミアムフライデーは追い風にもなるしチャンス。
株式会社コーセー
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正午前からは化粧品メーカーの株式会社コーセーがプレミアムフライデー仕様のメイクグッズを発表。
普段、ナチュラルメイクが多いという相内キャスターが体験しました。目や唇が際立ち、華やかなメイクになりました。
株式会社コーセーのメイクアップアーティストの石井勲さんは、
いつもと違う自分を楽しむのがプレミアムフライデーのメイク。
株式会社コーセーは人気ブランド「エスプリーク(ESPRIQUE)」のファンデーションを3年ぶりにリニューアルしてプレミアムフライデーに備えます。
株式会社コーセーの湯地知子さんは、
きれいなメイクをしていると、どこかに行きたくなったり女子会をしたくなるので消費を喚起できれば。
株式会社ジェイティービー
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午後1時過ぎ、旅行代理店の株式会社ジェイティービーはこんな試みを行いました。
始まったのは2チームに分かれて矢を打ち合うサバイバルゲーム「アーチェリーハント」。株式会社ジェイティービーは新感覚のスポーツ体験イベントを企業などに売り込んでいきたい考えです。
株式会社JTBコーポレートセールスの藤原卓行執行役員は、
企業活動の延長として新しい時間外の出会いがある。職場全体の社員旅行に取り入れたり、企業のチームビルディングに考えられる。
日本百貨店協会
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さらに日本百貨店協会は「週末めぐらナイト」と題し1,001円でお酒とレストランの特別メニューが楽しめる企画などを提案し、プレミアムフライデーの消費喚起を図ります。
日本百貨店協会の大西洋会長は、
夕刻に自由な時間を使って街を巡ってもらうことが前提。大きなうねりになっていけばいい。
株式会社串カツ田中
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一足早くプレミアムフライデーを導入した店もあります。
「今日はこの時間から開店?」
そうですね、今日は午後3時から開店。
まわりの飲食店はまだ準備中ですが串カツ田中 水道橋店は午後5時からの開店時間を午後3時からに前倒しました、その名もフライングフライデーを始めました。
3時開店に合わせ串カツ全品を100円で提供します。さらに通常の串カツ豚の倍もある「メガぶー串」も100円で限定販売します。
ここまで力を入れましたが、
「午後3時から開けてお客様は誰もいない」
株式会社串カツ田中の須山和紀さんは、
そうですね。すぐに効果が出るとは考えていなくて1ヶ月後のプレミアムフライデーに徐々につながっていければいい。
1ヶ月後に迫ったプレミアムフライデー、果たして期待通りにいくのでしょうか?
街の声
プレミアムフライデーに期待を寄せる企業もありますが、街の人はプレミアムフライデーをどのように過ごしたいと思っているのでしょうか?
趣味。給与を上げてもらい時間をもらえれば。
実際、みんなやることがないのでは? 結局、家に帰る。
自宅でのんびり。どこかで金を使うこともあんまりない。いつも通り。
今回、100人に聞いたところ「趣味」に次いで多かったのが「自宅でのんびり」。つまりお金を使わないってことです。
自分が勤めている会社で「プレミアムフライデーを導入するか?」と聞いてみたところ、全員が「導入しない・分からない」と答えました。
プレミアムフライデー開始まで1ヶ月を切っていますが従業員を抱える企業側は準備を進めているのでしょうか、トップに直撃しました。
国民生活産業・消費者団体連合会
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1月27日、外食や流通産業など500社以上が集まる経済団体の会合が開かれました。
そこに登場したのは新会長に就任した株式会社ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長。
経済団体の会長としてプレミアムフライデー導入に動くのか?
コストゼロで済む訳がない。コストを多くみれる企業もあれば、みれない企業も出てくる。
「株式会社ゼンショーホールディングスとしては?」
ゼンショーも議論して判断していくプロセス。
すんなり導入とはいかないようです。
経済アナリスト
果たしてこの状況でプレミアムフライデーは広がるのか? 経済アナリストの池田健三郎さんはかつでの日本の状況を例に挙げ指摘します。
25年前の完全週休2日制はバブル崩壊の動きと相まって効果がなかったというのが今日的な評価。
かつて日本企業の多くは土曜日の午前中を出社するのは当たり前でした。いわゆる「半どん」です。
その後、バブル崩壊後に多くの企業が完全週休2日制を導入。しかし土曜日が完全に休みになってもバブル崩壊後の景気後退と相まって消費が増加することはありませんでした。
今回のプレミアムフライデーは金曜日の2~3時間の短縮に過ぎません。
むしろ雇用・所得還元など背景にあるものが盛り上がりを見せて期待感がじ醸成されることが大事。