ロシア軍の空爆を受けたウクライナの町。ロシアの国防省は17日の夜から18日にかけ300ヵ所を超える標的にミサイルなどで攻撃を加えたと発表しました。
一方、攻防が続く南東部の町マリウポリではロシア側が抵抗を続ければ全滅させると警告する中、ウクライナ側は最後まで戦うと徹底抗戦の構えで今後戦闘の激化が懸念されています。
救出中にも砲撃300ヵ所!ロシア最後通告「全滅させる」
ウクライナ第2の都市ハリコフ。
消防隊員
気をつけろ!
被害を受けた住宅や病院で懸命な救出活動が行われている最中にも…
消防隊員
地面に伏せろ!
絶え間なく続く砲撃。5人が死亡、20人が負傷しました。
住民
爆弾が目の前の病院と私たちの家にあたった。
攻撃はウクライナの各地で相次いでいて、ロシア国防省は17日夜から18日にかけて300ヵ所以上にミサイル攻撃を行ったと発表しました。
ロシア軍が制圧に向けて包囲し、攻撃を続ける南東部の要衝マリウポリでは製鉄所に立てこもり抗戦しているウクライナ部隊に対し、ロシア軍は17日までに降伏するよう要求。
「これ以上の抵抗を続ければ全滅させる」と最後通告を突きつけていました。
しかし、ウクライナのシュミハリ首相は…
ウクライナ
シュミハリ首相
まだ陥落していない。
私たちの軍隊や兵士はマリウポリに残り最後まで戦う。
ロシア軍の警告に対し、徹底抗戦を表明。
これに先立ちゼレンスキー大統領は「部隊が全滅すれば交渉に終止符を打つ」と停戦交渉の打ち切りも辞さない構えです。
戦闘の激化と長期化に懸念が強まっています。
ウクライナからの避難民!ドンキが住居・雇用を支援
そのウクライナ南東部の町から日本に避難してきた親子がいます。
クリスさん(33歳)と4歳の娘レラちゃんです。
日本人と結婚し、千葉県で暮らしていた姉のオルヤさんを頼り、先月来日。いまは姉夫妻の家に身を寄せています。
先週末、ある場所にクリスさん親子の姿がありました。
ドン・キホーテです。
クリスさん
これ選んでいいのかな。
オルヤさん
サイズは?
クリスさん
これのもう一つ大きいサイズを選ぶわ。
慣れない日本での避難生活。オルやさんに相談しながらレラちゃんの生活用品を中心に探します。
クリスさん親子と一緒に住むこと決めたオルやさんの夫、明宏さんは…
オルやさんの夫
明宏さん
着の身着のまま逃げてきた感じ。
金銭的な負担が大きくて支援をしてもらえると助かるが現実的な支援が届かない。
クリスさんの渡航費や日本での生活費などでこれまでに費やした金額は120万円以上。実はクリスさんのように知人を頼って日本に逃れてきた避難民は日本政府からの資金援助を受けられないのです。
そうした中、支援に名乗りを上げたのがドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)です。
今回、明宏さんが直接サポートを求めたことで衣類などをクリスさんに無償で提供することになりました。
ドン・キホーテ運営
PPIH
大田将之さん
日本に来て買い物も初めての体験だと思う。レラちゃんの笑顔が見られて良かった。
さらに避難生活が長期化することを念頭にクリスさんへの住宅の提供や店舗で雇用することを決めました。
しかし、クリスさんには不安があるといいます。
クリスさん
一番難しいのは言葉の壁。言葉を知らないことが難しく感じている。
ドン・キホーテ運営
PPIH
大田将之さん
いろいろな業務があるので、その中で負担にならないような、当然言葉の壁はあるが、翻訳機など使いながら言葉の壁をクリアしていく。
手探りの中、始まった自立に向けた支援の取り組み。ドン・キホーテの運営会社では今後100世帯の避難民を受け入れる方針です。
クリスさん
いろいろな支援をしてくれて心から感謝しています。
アリガトウゴザイマス。
ほかにも無印良品を展開する良品計画なども同様の支援を表明。企業が主導する支援の輪が広がっています。
ドン・キホーテ運営
PPIH
大田将之さん
いろいろな業務があるので、その中で負担にならないような、当然言葉の壁はあるが、翻訳機など使いながら言葉の壁をクリアしていく。