3月17日、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン。2016年度の入場者数が過去最高だった2015年度の1,390万人を超えました。
3年連続で最高の入場者数を記録する中、名古屋では4月1日にオープンするレゴランド・ジャパンが報道陣に公開されました。
屋外型テーマパークとして日本初上陸のこの施設を起爆剤として今、名古屋が観光都市に生まれ変わろうとしています。
レゴランド・ジャパン(LEGOLAND® Japan)
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3月17日に報道公開された日本初上陸のレゴランド・ジャパン。
一体どんな施設なのでしょうか?
レゴで組み立てられたようなジェットコースター「サ・ドラゴン」は同じくレゴの町中を走り抜けます。
「ミニランド」は日本各地の町並みを1,000万個のレゴブロックで忠実に再現。金のシャチホコももちろんレゴブロック。地元、名古屋の建築物もふんだんに取り入れました。
40種類以上のアトラクションやショーでレゴの世界観を楽しめます。
この施設を運営するLEGOLAND Japan株式会社のトーベン・イェンセン社長。
これは最初にレゴ社で作っていた木のアヒル。
ファンだけにしかわからない仕掛けも。
そういう小さいことがいっぱいレゴランドの中にはある。
アトラクションを待っている間にも子供がレゴブロックで遊べるように工夫をしています。
逆にここで止まってしまう子どもたちも結構いる。
レゴランドの特徴
レゴランドの最大の特徴は子どもたちが主体的に遊べるところだといいます。
施設内では自分でレゴブロックのクルマを組み立てたり本格的なコースで競争できる場所もあります。
乗って楽しいだけではなくて、お互い一緒に体験することが大事なポイント。
ターゲットは2~12歳の子どものいる家族。年間200万人の来場を見込みます。
ワンデーパスの料金は大人が6,900円、子供は5,300円。ディズニーランドやUSJと比べると子供の料金は高値に設定。
絞っているターゲットに合わせてしっかりいい商品を作っているつもり。全国からお客様をこっちに引っ張ってくるのが目標。
レゴ® バットマン・ザ・ムービー
来場者を増やすための秘策も。
公開の4月1日に向けての秘策も相談させていただいている。
ワーナー・ブラザースの人気映画「バットマン」とコラボした映画「レゴ® バットマン・ザ・ムービー」をレゴランドの開業日と同じ日に公開します。
バッドマンの幅広い年齢層のファンをレゴランドの集客に活かす狙いです。
LEGOLAND Japan株式会社の今井理代さんは、
バッドマンは大人の方に人気のあるキャラクター・ストーリーキャラクターと映画の強さが相乗効果を生み出すことができると思う。
愛知県
レゴランド・ジャパンを東京ディズニーリゾート、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに次ぐテーマパークとしてなんとか観光客を呼びたいい愛知県。
愛知県というとトヨタ自動車株式会社に代表されるように「ものづくり」が盛んな県です。
県内には製造業の工場が数多くあって製造品出荷額等は43兆8,313億円。これは38年連続で全国1位。そのためビジネス関係で出張も多いです。
観光目的以外の宿泊者数は1,306万人です。東京、大阪、北海道に次いで全国4位です。
ところが主に観光を目的に宿泊する人は362万人。こちらは全国22位と大きく順位を落してしまいます。
ですからビジネス客は多く訪れるが観光地としての魅力はあまり高くないようにも見えます。
そこでレゴランドを起爆剤に官民連携で観光客を誘致しようと取り組みも始まっています。
2年前、レゴランドの着工式には名古屋市の河村たかし市長が出席しました。
世界的な施設、楽しみな場所ができるのはとてもいいことだと思う。たくさんの人に来てもらいたい。名古屋もすごく面白くしようということ。
観光客の呼び込みに力を入れる名古屋は今、街の姿が大きく変わろうとしています。
レゴランドのある金城ふ頭にはJR倒壊が運営する「リニア・鉄道館」があるほか、4月末にのモノづくり体験ができる商業施設「メイカーズ・ピア」も登場します。
このエリアは名古屋駅から電車で行くこともできますが名古屋市は運河を使った新たな水上バス網の整備を進め観光需要を生み出そうとしています。
その名古屋駅には4月に複合商業施設「JRゲートタワー」がオープンします。18~24階のフロアにはホテル「名古屋JRゲートタワーホテル」が入り全部で350室の部屋を備えています。
実はこのホテルもレゴランドの集客力を見込んで新たな一手を打ちました。
株式会社ジェイアール東海ホテルズの開業準備室、渡邊晃弘次長は、
開業するレゴランドのオフィシャルパートナーホテルになって、レゴランドにくるお客様はもちろんだが、その他観光で来るお客様も迎えたい。
2018年の秋にはJRグループと愛知県が共同で大型観光キャンペーンを実施。官民が協力しこれまで弱かった観光地としての魅力を高めようとしています。
ビジネスはもちろんだが家族連れ、観光客に選んでいただけるホテルを目指している。地域一体で名古屋を盛り上げていきたい。