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[WBS]アメリカ 豚の心臓 人に移植!「異種移植」日本で実現するか?[株式会社ポル・メド・テック]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

豚の心臓を人に移植する世界初の手術の様子です。この手術で臓器提供のあり方が変わるかもしれないと世界中から注目を集めました。

動物の臓器を人に移植するという移植ですが日本でも実現するのでしょうか。

動物の臓器をヒトに「異種移植」!日本の最前線で見えた課題

世界を驚かせた人へのブタの心臓移植。

この映像を真剣な眼差しで見つめていたのは木内博文さん(51歳)。

20代の頃、心臓が拡張してしまう難病にかかり、アメリカに渡り心臓の移植手術を受けた経験があります。

ブタの心臓の移植が実際に行なわれたことは歓迎している。成功してほしい。

現在、心臓移植を希望する人は日本で900人以上に上りますが、去年1年間で移植できたのはわずか59件。

木内さん、手術の経験から臓器提供を待つ人とSNSでつながる機会が多いといますが…

去年10代の息子を亡くした人は息子にも豚の心臓が欲しかった、本当に欲しかったと。

ブタからの心臓移植が日本国内でも行なわれたらいいと思う。

期待の声が大きい異種移植。日本ではどうなっているのでしょうか。

向かったのは福岡大学。

案内されたのは…

ブタの飼育室。これはマイクロミニブタ。

このブタを使って異種移植の研究を進めているのが小玉正太教授です。

最新の研究を見せてもらいました。

ちりのようなものがすいとう

細胞が体に入るのが異種移植。臓器ではなく細胞の移植。

すいとうは膵臓の中でインスリンなどを出す役割をする細胞の集まりです。

ブタの膵臓からこのすいとうを取り出し、拒絶反応などが起こらないようカプセルで覆います。

カテーテルなどで人の腹腔内に移植することができれば重い病気である1型糖尿病の治療に役立つといいます。

今はまだ動物を使った実験段階です。

異種移植ではすいとう移植が一番進んでいる。臓器移植はまだハードルがある

実は日本では異種移植は法律上禁じられていません。臓器不足が課題となる中、2016年に厚生労働省は異種移植の際の指針を見直しました。しかし、いま現在ヒトへの臨床試験が始まっているのものはひとつもありません。

なぜ進んでいないのか。国内外で異種移植の研究に携わっている松本慎一氏は…

医療用ブタをいかに効率的に作るかという研究段階。

実際に医療に使えるブタは今のところまだない。

ブタのすいとう分離などの技術は確立しているが、日本で異種移植をやろうとすると医療用ブタをいかに作るかが今一番の課題。

異種移植の際に使う医療用ブタはヒトが拒絶反応を起こさないような遺伝子の設計が求められます。

明治大学の校内では…

医療用ブタの量産に向けた研究が行なわれています。

これは活性化してから何時間?

3~4時間。

大丈夫そうだね。

ブタの受精卵に異常がないか確認していました。

遺伝子を操作することでヒトに移植しても害がないブタを生み出すことは技術的に可能だといいます。ただ量産するためには衛生レベルの高い施設で飼育する必要があり、手間やコストが掛かります。

長嶋比呂志さんは2017年に医療用ブタを開発するベンチャー企業を立ち上げました。

大学における研究は研究費や公的な補助金に頼らざるを得ない。

研究費の額もどうしても制約を受ける。

そういう枠を取っ払った状態で研究をしないとなかなか臨床まで届かない。

国の研究機関から資金の援助を受け、実用化に向けた研究を加速させています。

衛生的な環境で育てた医療用ブタを使い、すいとう移植のヒトへの臨床試験を急ぎます。

スタートアップベンチャーだから早く実績を作りたい。

目標はすごく前のめりになっていて、来年から臨床研究をやりたい。

すいとう移植をやってくれそうな医療機関と折衝したりしている。

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