コロナ禍では外出も減って自宅と職場の往復、あるいは仕事も生活も自宅という人が増えました。
今そうした生活スタイルに注目して第3の居場所をつくる新たなビジネスが出てきています。
一体どういうものなのか取材してきました。
"第3の居場所"に商機!?
仕事や趣味に没頭できる"離れ"
ポラスグループが新たにオープンした注文住宅の展示場。
こちらの洋風の家は…
中には大きな木が入るほどの吹き抜けがある家から旅館のような家まで家の中でも非日常を味わうことができる一方、リモートワークに集中できる実用的な部屋も備わっています。
コロナ禍で自宅時間が増えたことに対応した注文住宅です。
最も特徴的なのがこちらの家。
一見新しいところを見当たりませんが…
ポラテック 木造建築事業部の橋本裕一さん。
少し変わった空間を準備した。
離れ家と呼んでいる空間。
母屋から中庭を挟んだ反対側に完全に独立した1.8帖の小部屋が。
中に入ってみると…
萩原由佳記者。
かなり小さいと思ったが天井がかなり広く取られているので狭さは全く感じません。リモートワークをするにも十分な広さだと思います。
自宅でもオフィスでもない第3の居場所。コロナ禍でこうした場所を求めるお客様が急速に増えたといいます。
なぜ、庭を隔てた場所につくったのでしょうか?
自宅の中でもオンとオフをはっきりさせた住まいづくりを取り入れたいという要望は数多く出ている。
庭に一度出ることで生活と仕事を切り分けながら仕事や趣味に没頭する事ができます。離れ家から庭やリビングの様子を確認できる一方で、母屋のキッチンから離れ家が見えるなどお互いの存在を感じられるつくりに。
こうしたつくりが特に子育て世代から注目を集めています。
お客様は他とは違った自分だけの住まいや自分にあったライフスタイルを求めているのではないか。
軽自動車を秘密基地に
第3の居場所に注目するのは住宅メーカーだけではありません。
ダイハツ工業 エグゼクティブチーフエンジニア、松本隆之さん。
こちらが去年12月に発売した新型のアトレー。
ダイハツ工業の軽自動車「アトレー」。去年の年末、16年ぶりにフルモデルチェンジされました。その最大の特徴が…
室内スペースを最大限多くとることで、たくさん荷物が積めるだけではなく、居住スペースとしても使ってもらえるのが特徴。
実はこのアトレーは乗用車ではなく商用車です。
後部座席を畳んでも凹凸がほとんどないフルフラットの荷室と最大350キロまで荷物が積めるのが特徴。
商用車ならではの広さと積載重量を生かし、ビジネス利用だけでなく個人ユーザーの取り込みも狙います。
例えば荷室の横にある溝にボードを差し込むと…
机の代わりや二段式の荷物置きに変わる。
ボードを利用してこんなアレンジも…
完成しましたがいかがでしょうか。題して大人のヒミツ空間です。もっと色んなものを集めて自分なりの空間を作りたくなりました。
ダイハツはこの広い荷室を家でもオフィスでもない第3の居場所として活用することを提案。
特設サイトを開設して秘密基地つくりのほか、車中泊などアトレーによる第3の居場所の使い方を詳しく紹介しています。
いろいろな事に使っていただく、使う人の相棒として使ってもらえたらと思う。
荷物を積むだけの車ではなく、いろいろな使い道に広がっていくのではないか。