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[WBS]ポーランドにミサイル着弾!侵攻後NATOで初の死者

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ウクライナの国境に近いポーランド東部にミサイルが着弾しました。

ポーランドにミサイル着弾
侵攻後NATOで初の死者

11月15日、ウクライナの国境からおよそ7kmの場所にあるポーランド東部のプシェボドフには多くの消防や警察の車両の姿が…

ポーランド政府は現地時間の15日午後3時40分ごろ、ミサイルが農業用施設に着弾し、2人が死亡したと発表。

地面にできた大きな穴や吹き飛ばされるように倒れた車両が確認できます。

現場近くにいた人は…

地元教師

爆発が100メートルとかなり近かったので窓に駆け寄った。
巨大な黒い雲と恐ろしい煙の筋が見えた。
送電線には異常が起きていた。

これについてポーランドの政府はロシア製のミサイルが着弾したと発表。

ウクライナのゼレンスキー大統領はすぐさま声明を発表しました。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

長い間警告してきたことが起きた。
テロは私たちの国境に限ったことではない。
ロシアのミサイルがポーランドを襲った。
テロがさらに進むのは時間の問題だ。

NATO(北大西洋条約機構)の加盟国であるポーランド。2月の侵攻後、NATO加盟国に死者が出たのは初めてです。

アメリカなども加盟するNATOは加盟国に対する攻撃をNATO全体への攻撃とみなすルールがあるため緊張が一気に高まりました。

一報が入ったのはG20出席のため各国首脳がインドネシア・バリ島に集まっていたタイミングでした。

記者

ロシア製のミサイルのポーランド着弾について?

岸田総理

情勢をいま確認している。

G7やNATOの首脳はアメリカの呼び掛けですぐさま、およそ40分間にわたる緊急会合を開催。

会議後、バイデン大統領は…

アメリカ
バイデン大統領

調査が完全に終わるまで確かなことは言えないが、軌道から考えるとロシアが発射したとは考えにくい。

実はバイデン大統領は会議でロシアが発射したとは考えにくいとのアメリアの分析を共有。緊張をエスカレートさせないことを狙ったのでしょうか。

撃ったのはウクライナ?
着弾は「不幸な事故」

ミサイルは誰が撃ったものなのか?

そもそもロシアは15日にウクライナに対して首都キーウをはじめ複数の都市におよそ100発ものミサイルを撃ち込みました。

インフラ施設が狙われたほか、これまであまり攻撃対象でなかったポーランドに近いリビウにも攻撃。侵攻後、最も激しい攻撃だったとされています。

こうしたミサイル攻撃を迎撃するためにウクライナが使っている一部はロシア製の対空ミサイルです。

そのためポーランドに着弾したものがロシア製であったとしてもウクライナが発射した対空ミサイルやその破片である可能性が指摘されているのです。

ロシア側は…

ロシア国防省

ウクライナとポーランド国境近くの標的を攻撃していない。
事態の緊張を高める意図的な挑発だ。

こうした中、日本時間午後8時すぎ、ポーランドの大統領は現地の調査結果を踏まえ緊急会見を開催。

ポーランド
ドゥダ大統領

ウクライナ軍が防空システムで使ったものである可能性が高い。
ポーランドへの意図的な攻撃ではなく、不幸な事故だとみられる。

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