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[WBS]アメリカ・バイデン政権!東南アジア 活発訪問…目的は?

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先週、アメリカのバイデン大統領がカンボジアとインドネシアを訪問したばかりですが、今度はハリス副大統領が東南アジアを訪れています。17日からタイを訪問し、APEC首脳会議などに出席したあと、11月21日はフィリピンでマルコス大統領と会談を行いました。さらに11月22日はフィリピンのある島への訪問が注目されています。どのような目的があるのでしょうか。

"最後の楽園"パラワン島とは?
アメリカ ハリス氏訪問で対中けん制?

フィリピンの首都マニラに降り立ったアメリカのハリス副大統領。

11月21日にフィリピンのマルコス大統領と会談。固い握手を交わしました。

その会談ではこんな発言が…

アメリカ
ハリス副大統領

南シナ海でフィリピンの軍、航空機、船舶が攻撃された場合、アメリカは防衛力を発動する。

同盟関係があるアメリカとフィリピン。南シナ海でフィリピンが攻撃されればアメリカが防衛すると明言したのです。

そのハリス副大統領が11月22日に向かうのが首都マニラから南西850キロに位置するパラワン島です。沖縄本島の3倍ほどの細長い島で、その豊かな自然からフィリピン最後の楽園ともいわれています。

観光地として有名ですがアメリカ政府高官が訪れることは珍しいといいます。

実はこのパラワン島、地図を見ると目と鼻の先に中国が領有権を主張する南シナ海と南沙諸島が。中国は現在、南沙諸島で大規模な埋め立てを次々と結構。滑走路も整備するなど軍事拠点化を進め、周辺国にとって安全保障上の脅威となっているのです。

ホワイトハウスは今回のハリス氏の訪問について中国を念頭に航行の自由などの重要性を強調しに行くとしています。

これに対して中国は反発しています。

中国外務省
毛寧報道官

アメリカが地域諸国と交流することは反対しないが交流は地域の平和と安定に役立てるべきで、他国の利益を損なうべきではない。

実際に現地パラワン島に住む人は…

パラワン島在住
菊池圭一さん

南沙諸島について島民は「自分たちの領土」という意識がある。
もし有事があったとき、すぐ対応できるのかとかは実際に住んでいるから不安の一つ。

そして今回のハリス副大統領の訪問に期待が高まっているといいます。

パラワン島在住
菊池圭一さん

アメリカとフィリピンで国防上の連携などいろいろあるが、島民はある程度歓迎していると思う。

一方、経済面では輸出先のおよそ3割を中国が占めるなど中国への依存度が高いフィリピン。同様の状況は東南アジア各国で見られます。

中国観光客が来ない!
バリ島の日系ホテルは…

インドネシア有数の観光地バリ島。

島を走るのは中国の自動車メーカー「五菱(ウーリン)」の小型電気自動車です。

一方、ビーチに行ってみると人はほとんどいません。

中村寛人記者

私はいま観光客が多く集まるエリアに来ていますが、営業していない店が目立っています。

新型コロナの流行前は月に600万人の観光客が訪れたバリ島も去年は年間でたったの51人。

今年に入って入国規制が緩和されましたが本格的な回復には至っていないのです。

そのワケは…

バリ島にある日系のホテル「ホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチ」ではオーストラリアなどから観光客が徐々に戻ってきたといいますが…

ホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチ
星野貴総支配人

コロナ前と比べるとまだ戻りとしては6割程度。
中国マーケット無しにはなかなかコロナ前に戻るのは難しい。

新型コロナ以前はバリ島を訪れるお客さんの2割程度を占めていた中国人観光客がまだ戻って来ておらず、以前の状況に戻るには時間がかかるといいます。

ホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチ
星野貴総支配人

188室あるホテルだが、そのうち半分以上を順次改装していく。

こちらのホテルではコロナ禍で止めていた設備投資を今年5月から再開。本格的な回復を待ち望んでいますが…

ホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチ
星野貴総支配人

中国政府が政策を大きく変えない限りは来年以降もなかなか中国マーケットの戻りは期待できる状況ではない。

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