こちらをご覧ください。

一見、本物に見えますがApple、Amazonといった大手の企業を装った偽物のサイトです。
電子メールを送りつけて偽のURLをクリックさせ、こうした偽サイトに誘導させ個人情報を騙し取るというのが、いわゆるフィッシング詐欺です。
身近な経済事件を追跡取材する「追跡!ケーザイ事件簿」。
今回はフィッシング詐欺、その巧みなワナを取材しました。


フィッシング詐欺
テレビで見ていて、まさか自分がという話は聞いていたが本当にまさかだった。

5万円とdポイントを全部使われてしまって。

こう嘆くのは栃木県に住む30代の男性、田中さん(仮名)。
去年12月、フィッシング詐欺の被害に遭いました。

お客様がご利用のキャリア決済が不正利用の可能性があります。

まさかこれがフィッシング詐欺だと思わなかった。

田中さんのスマホにドコモを騙ったキャリア決済の不正利用被害のメールが突然届きました。

焦った田中さんはメールにあったURLにアクセス。

本物そっくりのサイトだったため、IDとパスワードを入力しました。
しかし、その情報を悪用され7万円分を不正に利用されたのです。

「不正利用」という単語に、つい焦ってしまったと悔やみます。

やっぱり不正利用されたというのを見た瞬間に「えっ」という気持ちになってしまい。

仕事やりながら、ちらっと見て押したような感じだった。

フィッシング対策協議会
[blogcard url="https://www.antiphishing.jp/"]
こうした不安や焦りに乗じて巧みに誘導するフィッシング詐欺。

認知件数は増加傾向にあります。

去年は上半期だけで一昨年1年間の2倍近くに上り、過去最高に。
専門家は背景に大企業を騙るフィッシングサイトが続々と登場していることがあると指摘します。
フィッシング対策協議会の駒場一民さんは、
メジャーなブランドをかたったフィッシングが増えてきた。

アマゾンを騙るフィッシングサイト。
左が本物のサイトで右が偽物のサイトです。

「Amazone」のeが一つ多かったり、パスワードのところに「Amazon」ではないスペルが書かれている。


枠の中から文字列が出てしまっているというところでおかしい。

異なる点があるものの、パッと見は勘違いしてしまいそうです。
電話
またフィッシングメールの中には料金が未納と脅す文言とともに電話番号も記載されていて、その番号にかけると巧みに個人情報を盗み取られる場合もあるといいます。

実際に記者が電話をかけてみると…
アマゾンジャパン株式会社、ワタナベです。

「アマゾンのカスタマーサポートサービス?」
そうだと思います。

「アマゾンでいい?」
うーん…そうですね、はい。

電話に出た男は曖昧な返答を繰り返しますが、料金未納の話を振ると…

「未納料金はない。何かを頼んだ覚えもない。」
それはあなたの自覚の問題です。なければ通知なんていかない。

ありもしない未払金を請求しようと強気な態度に出る男。
記者が本題を切り出すと…
「詐欺ではない?」
一応法律上として対応しているので。

「複数の人からこの番号は詐欺だと指摘が?」
もしかしたらお巡りさんですか?

「お巡りさんだと困ることがある?」
いえ…特に…

男はその後、電話を一方的に切りました。
実際に大手企業ではこうしたサイトに対してツイッターなどで注意喚起を強化していますが、被害が後を絶たないのが現状です。

メールの本文中にあるURLとかは絶対にクリックしないように。

スマホの場合、アプリからアクセスしてもらえれば。
