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[WBS]IOCバッハ会長とも会談!中国・北京五輪への影響は…

2021年11月22日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

来年2月に開幕する予定の北京オリンピックに影響を与えかねない問題が浮上しています。

IOC(国際オリンピック委員会)が21日に公開した写真ですが、IOCのバッハ会長と中国のテニス選手、彭帥さんが会談している様子です。

この彭帥さんですが、中国の前副首相との不適切な関係を告白した後に行方がわからなくなったとされていました。

突如、公開されたこの写真の裏にはどのような思惑があるのでしょうか。

彭帥さん

11月22日、彭さんの無事を強調した中国政府。

彼女が最近いくつかのイベントに出ている動画をあなたも見たことがあるでしょう。

その動画の一つがこちらです。

明日は11月21日にですね。

11月21日ですね。

こちらは中国共産党の機関紙の幹部がTwitterに投稿した動画。コーチら数人と食事をする彭さんの姿が映されています。

20日に撮影したというこの動画、本物なのでしょうか。

ロイター通信の記者が店を特定し直撃しました。

ロイター通信の記者。

「20日に彭さんは友人とこの店に来た?」

はい、特に緊張せず、和気あいあいとリラックスした様子だった。

さらにこの人も…

IOCの表明。

彭さんは自宅で安全かつ元気にしているが、いまはプライバシーを尊重してほしいと説明した。

来年2月の北京オリンピックが目前に迫る中、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は21日にオンラインで彭さんはと30分間会談。

写真1枚だけを公開した上でバッハ会長が1月に彭さんと北京で食事をする約束をしたと説明しています。

北京オリンピックをめぐってはアメリカに続きイギリスも選手以外の外交使節団を派遣しない外交ボイコットを検討しているとイギリスのメディアなどが伝えています。

彭さんをめぐる問題の究明を求めていた女子テニス協会は…

動画の公開だけでは不十分。透明性のある調査を求めることに変わりない。

専門家は彭さんが前副首相との不適切な関係をSNSで告発したことをめぐり中国でインターネットの統制が一層進んでいることに注目しています。

中国情勢に詳しい中国体外経済貿易大学の西村友作教授。

今年に入って国家インターネット当局が中心となって「清朗」運動というネット空間をきれいにしようというキャンペーンが行われている。

清朗運動とはネットの浄化作戦の意味で、その中にはネット空間から噂やデマといった不適切な情報を一掃する目的もあります。

この運動の一環なのか中国ではネットを舞台に活躍するインフルエンサーを摘発する動きも…

国営メディアの新華社の民族ブランドシリーズの商品です。

私が食べて皆様に推薦するものはすべて安心して下さい。

こちらは1,500万人のフォロワーを持つ朱宸慧さん。

そして950万人のフォロワーを持つ林珊珊さん。

いずれも人気インフルエンサーです。

11月22日、税務当局は個人所得を関連会社の所得に見せかけ個人所得税を支払っていなかったとして2人に合わせて16億円以上もの追徴課税に踏み切りました。

2人のSNSでは…

朱宸慧さんのSNS。

自らの行為を深く恥じています。

林珊珊さんのSNS。

税務部門の最終決定を完全に受け入れる。

こうした富裕層に対する相次ぐ摘発は習近平国家主席が提唱した格差解消を目指す共同富裕政策にも重なります。

共産党大会まで1年という期間を切っている。

国民から更なる支持を得て政権基盤を強化するためにも国民目線の政策が重要な時期になってきているのではないか。

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