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[WBS] ポイント浸透も…店は悲鳴!「脱キャッシュレス」の兆し?[PayPay株式会社]

2020年7月2日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

7,753億円、これは政府が6月30日に終了したキャッシュレス決済のポイント還元事業に投じた資金です。

ポイントの大盤振る舞いで利用者も使える店も急速に増えましたが、ここに来て「脱キャッシュレス」ともいえる動きが出始めています。

PayPay株式会社

[blogcard url="https://paypay.ne.jp/"]

東京・巣鴨の商店街。

こちらの女性、支払いはPayPay。

いいです。楽ですよね。

キャッシュレス決済が浸透していました。

6月30日までのポイント還元に加え、普及を加速させた要因がもう一つあります。

それが、

現金を使うことにちょっと抵抗。触るのが。

コロナでお金いじるのは……

4月に行われた調査で新型コロナの拡大によっておよそ2割の人が「支払い方法に変化があった」と回答。

このうち7割が現金の利用を減らし、逆に8割がスマホのQRコード決済を増やしました。

しかし今、そうしたキャッシュレス拡大の流れに変化の兆しが…理由はポイント還元の終了です。

「ポイント還元終了後も使い続けるか?」

微妙だよね。

ポイントが目当て、主婦は。

店はどうでしょうか?

キャッシュレスを導入した個人経営の食料品店では…

もっとびーの橋本和巳さん、

いろいろな決済入れたけど、やめて1つか2つに絞らざるをえない。

せっかく始めたキャッシュレス決済を大幅に減らそうとしていました。

理由は決済インフラを提供する事業者に払う手数料だといいます。

もうけが少ないので手数料はすごく痛い。

だからキャッシュレスは入れたくない。

こちらのスーパーの店頭には現金での支払いを求める張り紙が。脱キャッシュレスの姿勢が鮮明です。

アキダイの秋葉弘道社長、

売り上げがそれなりにあるので手数料もかかる。

苦渋の決断。

このスーパーは去年、ポイント還元開始と合わせてスマホ決済のぺいぺいとクレジットカードを導入。

手数料はぺいぺいは今のところ無料ですが、クレジットカードは売上に対して3%前後。金額は月に100万円を超えます。

しかし業界団体の調べによればスーパーの営業利益率は平均1%。

キャッシュレス決済は手数料によっては使われるほど赤字になりかねないのです。

手数料無料のペイペイは続ける。

ただ手数料がかかるとなったときに厳しい状況になったら変えなければいけない。

ペイペイの手数料は来年9月まで無料ですが、その後は未定。

ほかのスマホ決済各社も無料を続けるところもありますが期限付きです。

無料が続けられないのはコスト負担が重いため。各社とも決済事業は赤字だといいます。

ペイペイの馬場一副社長、

決済だけでは手数料も大したことがない。もうからない。

われわれもコストがかかっている。コストぐらいは頂戴したい。

スマホ決済には店と利用者を結ぶシステムの運用コストがかかります。

さらに決済事業者が店の口座に売上を振り込むときは銀行手数料などが発生します。政府は高いコストの一因になっている銀行手数料などの引き下げを関係団体に求めています。

さらに…

梶山経済産業大臣、

「見える化」は決済事業者間の市場競争が機能することで手数料引き下げ等に効果的な手法であると考えている。

政府は6月に開いた検討会で手数料の上昇に歯止めをかけるため決済事業者に手数料の開示を継続的に求めるガイドラインを作りました。

一方、ペイペイは7月1日からセブン-イレブンで、また来月からは全国の中小規模の店舗で決済金額の最大10倍のポイントを付与すると発表しました。

様々なサービスを打ち出すことで手数料に見合った付加価値を訴えるといいます。

まずお客様の数が増えることが大事。

これから続々とサービスを出していく中でペイペイを使っていて良かったなと加盟店に思ってもらうと決済手数料もいくらか払ってもいいかなとなると思う。

できるだけ加盟店が離脱しないよう、減少しないように考える。

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