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[WBS] 「57歳以上の新入社員」が80人も!あなたは何歳まで働きたい?

2019年3月27日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

3月27日、東京では桜が満開となりました。

間もなく新生活が始まる季節となりましたが、人材派遣大手のパソナグループではひと足早く入社式が行われました。

参加したのは初々しい新社会人ではなく、貫禄のあるシニア新入社員です。

人材派遣会社がシニアを新入社員を雇用する狙いとは何でしょうか?

株式会社パソナグループ

[blogcard url="https://www.pasonagroup.co.jp/"]

何歳まで働きたい?

将来は何歳まで働きたいか?

街で聞いてみると…

42歳のコンサルティング業の男性は、

80歳ですかね。

41歳、パソコン関係の営業の男性は、

70代までは体も元気にいきたいと思っているので、そこまでは働きたい。

45歳、ホテル業の女性は、

定年後は仕事はしたくない。

その代わり、目いっぱい真剣に仕事をして、あとは悠々自適な生活。

沖縄に永住したい。

エルダーシャイン制度

3月27日に開かれた人材派遣大手、パソナグループの入社式。

インスパイア!

インスパイア!

参加する新入社員を見ると…

皆さん、年季の入った人生のベテランといった雰囲気をまとっています。

実はこちら、パソナグループが4月から開始するエルダーシャイン制度によるもの。

ほかの企業で定年を迎えたシニア80人が入社しました。

営業や財務などこれまでの経験を生かして即戦力として働いてもらうのが狙いです。

フルタイムでの勤務や週に数日の勤務、短時間勤務などライフスタイルに合わせて働けます。

フルタイムの場合、年収はおよそ300万円です。

パソナグループの南部靖之代表は、

年配の方々の経験と知識とそれ以上の判断力と知恵がある。

会社にとってものすごく大きな貢献をしてくれると思う。

研修

3月26日、パソナでは新入社員向けの研修を開催。

講師は、

社内外で匂いが気になるとは言ってもらえない。

歳を重ねたらそういうところに気をつけていただきたい。

研修では身だしなみのチェックやスーツの着こなし、お辞儀の仕方など見た目についての講習が4時間かけて行われました。

さらに入社式の予行練習も。

撮影した姿を見て動作が正しく出来ているかチェックします。

目上の人より先に手を出したらいけない。

高橋一朗さん

講師にアドバイスを受けたのは今回、パソナに採用された一人、高橋一朗さん(仮名・61歳)。

前の会社を定年退職して、その後再雇用してもらった。

年収が下がった。それが再就職に踏み切ったきっかけ。

高橋さんは1981年、大手電機メーカーに入社。

営業一筋で働いてきました。

本当の新入社員だった時の写真。この時の気持ちがよみがえる。

再就職の理由、日々成長したいというのが一番。

去年、定年退職した高橋さん。

これまでの経験を生かして働き続けたいと思ったものの、

自信、プライドはあった。でもうまくいかない。

一つは年齢のハンディ。面接させてくれと思ったがそこまでいけない。それがつらかった。

人生で2度目の入社式。

晴れの舞台の服装選びは38年ぶりです。

妻は、

次が楽しいと思えるのであれば、仕事を辞めても仕方ないが、それもなく仕事を辞めたら、生きる糧、張り合いがなくなってしまうと思う。

頑張ってという感じ。

そして入社式本番。

高橋さんの首元には妻に選んでもらったネクタイが…

そして辞令の授与。

正しいタイミングで握手をすることはできるのでしょうか?

なんとか社長の後に手を差し出すことが出来ました。

笑顔で折り目正しくと言う教えは守れたと思うが、ちょっと舞い上がっているのでわからない。

できれば80歳まで頑張りたい。

パソナでは今回のエルダーシャイン制度で80人が契約社員として4月から働くことになります。

最高齢は70歳です。

おじさま、おばさま改造計画ではないが、僕も含め若々しく元気で若者に負けない気持ちと意識、心構えが企業にとってエネルギーになる。それを期待している。

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