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[WBS]COP26批判集中の一方で中国の最新環境技術に熱視線[パナソニック株式会社]

2021年11月6日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

COP26が開かれているイギリス・グラスゴーで行われたデモの様子です。地球温暖化対策の強化を求め、環境活動家のグレタ・トゥンベリさんらが怒りの声を挙げました。

CO2削減の障壁の一つになっているのが世界一の排出国、中国の存在です。

COP26で首脳級会合の出席を見送るなど世界的に中国批判の声が高まっていますが、11月5日にその中国で開幕した展示会で習近平国家主席が掲げたのは意外にも環境分野への投資の強化でした。

パナソニック株式会社

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11月5日から上海で始まった中国国際輸入博覧会。企業が中国に売り込みたい商品を展示する見本市です。

開幕に際しビデオメッセージを寄せた習近平国家主席が強調したのは…

中国はグリーン・低炭素およびデジタル経済などの国際協力に深く参画していき、より多くの外国資本の投資を先端製造業、サービス業、ハイテク産業、省エネ環境保護の分野に導いていく。

CO2の削減、いわゆる脱炭素で世界をリードしていくという決意表明でした。

そしてシーメンスなど世界の名だたる企業も中国に売り込もうとしたのは最新の脱炭素技術です。

ドイツ・素材メーカー、中国部門幹部。

脱炭素市場はチャンスに満ちた市場。私は非常に自信を持っている。

フランス・電気機器メーカーの中国部門幹部。

脱炭素の一部の領域において中国企業は世界をリードする立場になった。

バイデン大統領。

中国は「世界のリーダーでありたい」と言いながら参加していない。

世界の課題に背を向ける中国を誰がリーダーだと言えるのか。

イギリスで開催中のCOP26に習近平国家主席が出席せず、脱炭素に向けた姿勢が消極的と批判の的となっていた中国。

その一方で世界の企業は中国の脱炭素への取り組みを本気と見ていました。

実は世界のベンチャーキャピタルが中国の環境分野に投資した額はこの5年間で186億ドル、アメリカに次いで世界第2位の規模です。

上海支局の菅野陽平記者。

中国に脱炭素技術を積極的に売り込んでいるのがパナソニックです。こちらには環境と描かれた大きな看板がありますが、中を進んでいくと今回多くの面積を脱炭素などの環境技術の展示に割いています。

パナソニックの中国トップは…

パナソニック中国・北東アジア社の本間哲朗社長。

中国は政治的方向が決まれば政策だけでなく各企業のアクションがそこに向かって進んでいく。

環境に優しいいくつかのビジネスで中国が世界をリードすることは十分考えられる。

今回、パナソニックはすべての建材を繰り替えし使うことができるプレハブ工法の環境配慮型店舗や水素燃料電池など日本で長らく基礎研究を進めてきた技術を展示。

さらにこちらはエネルギー消費を抑えた冷凍システム。中国は北京オリンピックのカーリング会場の製氷システムとしてこの技術を世界で初めて採用しました。

COP26を欠席し、世界の批判を受ける一方で脱炭素で世界をリードする姿勢を見せる中国。

その真意について専門家は…

中国の政治・経済に詳しいAIS CAPITALの肖敏捷さん。

これだけオンライン会議があって、なぜ今イギリスまで行くのか。

リアル参加が良いかどうか、そこは意見の温度差がある。

中国は積極的な発言を通じて主導権を握りたい。

中国の本気度は本物だ。

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