ドライブレコーダーが捉えた映像をご覧ください。
横断歩道を子どもが渡ろうとした次の瞬間、白い軽トラックが突っ込んできます。事故寸前でした。
実は緊急事態宣言が明けた後、東京都内を中心に交通事故が増えているんです。一体なぜなのでしょうか。
交通事故調査解析事務所
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警視庁担当の轟拓人記者。
こちらの道路を走行していたトラックが左折をする際に親子2人が乗った自転車を巻き込む事故が発生して1週間ほど経ちましたが、事故で亡くなった男の子に向けた花が今も添えられています。
先週、東京・世田谷区で親子が乗った自転車が左折してきたトラックにはねられた事故。
当時、生後8ヵ月の赤ちゃんが頭を強く打って死亡しました。
実はいま都内で交通事故が増えています。新型コロナによる外出自粛の影響で今年の人身事故の件数はコロナ前を下回っていました。しかし、先月は2,519件とコロナ前を初めて上回ったことがテレビ東京の取材で分かりました。
なぜ事故は増えているのでしょうか。
「交通量はどう?」
増えた。人が多い、車が多い。
緊急事態宣言が過ぎてから確実に動きが多くなった。
事故が増えた最大の要因は経済活動の再開に伴う人手と交通量の増加と見られますが、それだけではありません。
ドライバーからはこんな声が…
道路が混んでいるのでイライラする場面が多くなった気がして、無理な運転でヒヤッとしたことは増えた。
緊急事態宣言が解除された先月の映像です。左を走る車に注目。
急に車線変更し、猛スピードで走っていきました。
そして最も増加しているのが交差点での事故。車が左折すると自転車が飛び出してきました。
専門家は緊急事態宣言が明け、交通量が増えたことだけが原因ではないと分析します。
交通事故調査解析事務所の熊谷宗徳代表。
人も車も急に外に出ると把握していた交通の棄権ポイントも忘れがちになり不注意による事故が増加する。
さらに年末にかけてはより一層注意が必要だといいます。
10月から12月は特に事故が多くなる時期。
物流が集中する。買い物で外出機会が多くなる。
「危険がいっぱいある」と運転者も歩行者も意識すると事故は格段に減る。