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[WBS] 上司を「選挙」で決める株式会社OWNDAYS

2016年4月29日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式会社OWNDAYS

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低価格帯のメガネチェーンで業界3位の株式会社オンデーズ。

ここ数年で急速に成長し注目を集めている企業です。

その成長の源になっているのが5年前から始まったあるイベントです。

上司を決める「選挙」

1年に1度、行われる上司を決める「選挙」。

社員全員が自分が上司にしたい人を選びます。

社員が絶対に納得するというユニークな人事システムです。

田中修治社長

8年前に30歳で業績が低迷する株式会社オンデーズの社長に就任しました。

改革の柱が上司を決める「選挙」でした。

選挙ポスター

社内に貼られているのはエリアマネージャーの候補者7人のポスターです。

当選するのは7人中5人。

候補者の一人、平田いさおさんのポスターには「わかりやすいを実現します」と書かれています。

マニュアルや報告書など会社は複雑な文書が多いので仕組みを変えますという公約。

エリアマネージャー

エリアマネージャーは販売部門324名のトップで全社員による年に1度の選挙で5名が選ばれます。

さらにスーパーバイザーの9名、基幹店店長23名、店長87名の管理職も選挙で決められます。

田中修治社長は社長の武器である人事権をあえて放棄しました。

会社にとって1番良いと思って、その人を管理職にしたのに他の人たちからは「社長は現場をわかってねえよ」とか。自分が決めたことは全部正しいわけでもないと気付いた。

選挙方法

選挙をやると決めてからは本格的なやり方にこだわっています。

政見放送の収録やVTRの編集など本格的に行います。

小滝沙織候補(新)

小滝沙織さんは入社5年目、27歳になったばかりですが、約10店舗を管理する課長級の社員です。

今まで現職(エリアマネージャー)がやっていたことは私たち若手でもできる。安心して次のステップに進んでくださいって。

選挙制度について社員の思い

この人を上司にしようと思って実際にそうなるのはすごい。

やりたい人間はどんどん立候補できる環境は非常にいい。

橘あすか候補(現)

唯一の現職女性エリアマネージャーで九州全域を統括する橘あすかさん。

店舗に通い改善点を細かく指示して、九州地区での売上を劇的に伸ばしてきました。

支持する女性社員

橘あすかさんを支持する冨永昴子さんは、

妊娠して子供ができたので相談したとき「女性社員が働きやすい環境を作る」と公約を掲げてエリアマネージャー総戦況に出た。これからもついていきたい。

育児休業制度などを実現させた橘あすかさん。

育児社員などをバックに5期連続の当選を目指します。

選挙当日

東京都江東区の「新木場Studio Coast」で開かれた選挙。

会場には社員やスタッフが約450人が集まり選挙費用は約1,200万円。

各候補者はここで最後のスピーチをします。

橘あすか候補(現)

株式会社オンデーズに入社して11年目になる。その成長をいままで見てきたからこそ強く信じられることがある。世界一を必ず目指せる。

小滝沙織候補(新)

エリアマネージャーになったらみんなの意見を聞いて、反映させる、行動していく。

投票

投票は全社員がスマートフォンを使用して行います。

7名のうち投票数の多い上位5名が当選します。

結果

1位枌原寛さん
2位橘あすかさん
3位平田功さん
4位中西学さん
5位水島健雄さん
6位小滝沙織さん

当選した橘あすかさんは、

せっかく投票してくれたみんなに申し訳ないことにならないように、ここからです本番は。

惜しくも落選した小滝沙織さん、

みんな(上司)のプレッシャーになっているならいいかなと。

田中修治社長

人事権が社長にあるとイエスマンばかり周りに置くから、僕の扱いづらい人が部長になった方がいい。嫌いな人はいますけどね(当選した)エリアマネージャーで。

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