音羽電機工業株式会社
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兵庫県尼崎市、音羽電機工業という会社です。

このロゴ、あの自然現象と関係が?
営業部の梶原宣隆さん、どんなお天気ビジネスを?
雷対策のスペシャリスト。
「雷って頻繁に起きているイメージがない。」
全国で年間100万回落ちている。
実は雷って落ちまくっている。全国の落雷回数は年間100万回を超えることも。
厄介なのが雷が落ちると「電気機器が壊れる」ってこと。その被害額は年間約2,000億円に上りビジネスの面でも大きなダメージを受けているのです。
そんな雷の被害から守る国内唯一の雷専門メーカーが音羽電機工業。
主力製品は?
こちらになります。
「これは何ですか?」
避雷器になります。
避雷器
避雷器? よく建物のてっぺんに立っている避雷針なら知っていますけど、あれとは何が違うのですか?
避雷針は雷を落とすように促して地面に雷の電気を逃して建物を保護しています。雷のエネルギーは大きいのでそれでも悪影響を及ぼす。
避雷針があれば雷が落ちても大丈夫と安心しがちですが、それはちょっと常識不足。
避雷針で雷を地面に逃しても、そのパワーが強大すぎて、今度はその地面から電線などに入り込み、結果数キロ先のビルや家の電気機器を壊してしまうこともあります。
そこで開発されたのが避雷器なのです。
分電盤の中に。
避雷器は電気配線の中に組み込まれて雷のような強烈な電気が来た時だけ、その電流を制御してほかの機械を守っているのです。
2004年くらいからパソコンが企業に増えてきて大事なデータなどを保護するために避雷器が増えて、売り上げが増えてきている。
「10年前に比べてボーナスは上がりましたか?」
ボーナスはあまり上がっていないですね。
実は避雷器、すでに街の至ることろで使われています。
東京のオフィスビルはそのほとんどに、ビル以外にも電車や新幹線、電柱、信号、産業用ロボット、そして東京スカイツリーにも。
音羽電機工業はそんな避雷器のトップメーカー。ということは儲かっていますね。
雷テクノロジセンター
こうした雷対策の研究に欠かせないのが、
雷の電流を発生させる装置。
音羽電機工業は自然の雷を99%再現できる機械まで作りました。
普通の家庭用コンセントは15アンペアですが、雷発生装置はなんと1万4,700倍の22万アンペア。
色んなタイプの雷を落とせます。
木片に落としてみるとすごい迫力でバラバラになりました。
雷発生装置がどんなビジネスに?
お客様の製品の耐雷試験を行うビジネスもしている。
最近、この雷試験を入念に行っているのが旅客機の機体。実は国内でも旅客機は結構雷が落ちています。機体が雷に耐えられないと大事故になってしまいます。
現在開発中の国産ジェット機MRJも音羽の雷で耐久テストをしていました。
雷レーダー
そして雷のスペシャリストはこんなものまで作りました。
技術部の今井健太郎さん、
こちらの学校にある雷レーダーです。大体20km範囲内から5km範囲内に雷が接近したことをお知らせする装置。
20キロ先の雷まで検知して、その場所の危険度を知らせてくれる雷レーダー。
地表に集まった電気を測定して雷の危険度を表しています。
雷の発生時は上空だけでなく地上にもたくさんの電気が集まります。
雲の中にマイナスの電気がたまると、この電気につられて地上にはプラスの電気が集まってきます。
そんな地上の電気の集まり具合をレーダーが検知することで雷を予測してくれるのです。
この雷レーダーが大活躍するのが学校です。
学校法人関西大倉学園の松本光男理事、実際に使ってみてどうでしたか?
雷はいるかいないか見えない。しばらく雷が鳴らなくなったから行ってしまったかと思うとドカーンとくる。雷レーダーは雷がいるよと知らせてくれる。
「実際にそういうのは?」
感じますね。先生方も信頼しているので雷レーダーの言うことをよく聞きます。
避雷針ではカバーできない敷地の広い学校などでは雷レーダー重宝されているのです。
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