埼玉県小川町。県の西側に位置していて秩父に近い盆地です。
秩父山系からきれいな水が流れています。その水を使って国の重要無形文化財に指定されている和紙や銘酒の産地として知る人は知る町です。
観光地としてはメジャーではない土地ですが外国人観光客も楽しめる新しい仕掛けが始まっています。
小川町
[blogcard url="https://www.town.ogawa.saitama.jp/"]
東京・池袋から電車で1時間あまりの小川町。
ちょっと変わったツアーが実はあるんです。
余さんがガイド。
2人はお客さん?
台湾からのお客さんです。
団体旅行ではなく小人数のプライベートツアーです。この日のお客様は2人。外国人の観光客だけでは行きにくいあまり知られていない穴場にも連れて行ってくれます。
埼玉伝統工芸会館
[blogcard url="https://www.saitamacraft.com/"]
ガイドが連れてきたのは埼玉伝統工芸会館。
ここで見られるのが1,300年続く伝統の和紙づくり。
楮(こうぞ)だけを使った製造技術は国の重要無形文化財に指定されています。
「すいた紙を重ねてもくっつかない?」
埼玉県伝統工芸士の若林正良さん、
触ってもらうととろみが分かる。
とろみが膜のように紙と紙の間に入り込みくっつかない。
これは通訳が難しいですね。
でもガイドの余志理さん、上手に通訳してくれているようです。
そして紙漉きに挑戦。もちろん初めて。日本人でもやったことある人あまりいませんよね。
30分ほどの紙漉き体験、乾燥させ後日自宅に郵送してくれます。
他のところではなかなか体験できないので面白い。
株式会社門倉商店
[blogcard url="http://kadokura-washi.jp/"]
紙漉きを体験したら次は和紙の専門店へ。
見たことのないような様々な和紙が揃っています。
お土産として買ったのは絵葉書にピアス。
かわいい。
otomo株式会社
[blogcard url="https://otomo-inc.com/"]
このプライベートツアーを企画したのはotomoという会社。
全国15都道府県で300種類のツアープランを提供しています。
料金は6人までのグループで1万円台と格安。ガイドの経験に応じて料金も幅が出ますが一般の専属ガイドよりもかなりお値打ちです。
ガイドたちはotomoが面接しレベルをチェックしたアルバイト。
ちなみに余さんは早稲田大学で学ぶ留学生。
otomoがツアーの商品開発をし、観光客とガイドをつなぐ仕組みです。
この仕組みを作り上げたのがバックパッカーとして世界中を旅した経験もある平塚雄輝さんです。
インバウンドが集まっているのは局所的(有名な観光地)。
小川町は日本人にも知られていないが、そこに魅力的なものが眠っている。
それを海外の方に体験してもらい日本の良さを感じてもらいたい。
武蔵鶴酒造株式会社
[blogcard url="http://www.musashitsuru.co.jp/"]
小川町のツアー、続いては…・
酒蔵です。急に出てきましたね。
小川町は古くから関東灘と呼ばれるほどの日本酒の産地です。
お酒を造る蔵です。
タンクには一升瓶3,500本ほど入る。
そしてお楽しみの試飲。
ツアーを堪能してくれたようです。
晴雲酒造株式会社
[blogcard url="http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/"]
小人数のプライベートツアー、受け入れる側もメリットが大きいといいます。
中山健太郎社長、
大人数だときめ細やかな話ができないことも。
プライベートツアーの少ない人数だと「思い」や「伝えたいこと」がしっかり伝わる。
小さい会社なので単独で海外へプロモーションするのは難しい。
海外のお客様を連れてきてもらうのはありがたい。
ガイド
現在、otomoに登録しているガイドはおよそ600人。学生や主婦など様々な人がいます。
その一人、山﨑政夫さんはサラリーマン時代にアメリカ駐在経験もあります。
5月ごろアメリカの看護師を高尾山に案内した。
定年後の時間を有効活用。otomoは新しい雇用を生むことにもつながっています。