運転中についスマートフォンを見てしまう、こうした「ながら運転」は道路交通法違反となりますが、12月1日からさらに厳罰化されます。
反則金や違反点数が現在の3倍に引き上げられ、事故を起こす、あるいは起こしかけた場合には免許停止となります。
ながら運転による事故の増加というのが背景にりますが、今回の厳罰化に合わせて「ながら」を防ぐための新たなサービスも登場しました。
ながら運転
スマートフォンを見ながらの「ながら運転」がどれだけ危険なのか。
そこで津田沼自動車教習所で実験してみました。
時速40キロで運転して2秒間経つと車はどのくらい進むのか測ってみたいと思います。
メールや着信などの確認で目を離した、そのわずか2秒の間に車はおよそ22メートルも進みます。
安全に注意しながら相内キャスターも挑戦。
自分ではちょっとメールを確認したぐらいの感覚でしたが、気をつけて顔を上げたときには怖かったです。
運転中にスマホ画面を見ていたなど携帯電話などが原因の事故はこの5年で1.4倍に増加。
重大事故につながることも多く、死亡事故率は使っていないときと比べて2.1倍に跳ね上がります。
そこでこんなサービスも登場。
オリックス自動車株式会社
[blogcard url="https://www.orix.co.jp/auto/"]
運転中にスマホ画面を見ると…
脇見に注意してください。
左右の安全確認などで目線を前方から外しても警告されませんが、スマホ画面を凝視すると…
脇見に注意してください。
ながら運転を警告するのはドライブレコーダー。
車内側のカメラでドライバーの動きを検知します。
オリックス自動車のリスクコンサルティング部、竹村成史部長、
人工知能が組み込まれているところがこれまでのドライブレコーダーと全く違う。
人工知能がドライバーの脇見、居眠り、ナビの操作を検知して、その場で「危険です」と警告を出す。
人工知能内臓のドライブレコーダーには通信機能もあって、ながら運転を検知すると企業の運行管理者に報告します。
サービスを展開するオリックス自動車は、
今回の道交法の厳罰化は企業にとっても重要な課題。
一社でも多くの企業に利用いただけると考えている。
石井食品株式会社
[blogcard url="https://www.ishiifood.co.jp/"]
このオリックスのサービスを導入しているのが石井食品。
あのミートボールで知られる企業です。
石井食品のマーケティング部、阿部純哉さん、
これが営業活動に使っている車。
上に付いているのがドライブレコーダー。
営業車など60台に搭載しています。
マーケティング部に所属する阿部さん、商談や営業活動のため車で出掛けることが多いといいます。
営業車で知らない道を通ることも多く、カーナビに頼ることもあって、急いでいるときは完全に停車する前にカーナビを注視していた。
新しいドライブレコーダーは音で注意してくれるので運転の改善につながった。
ながら運転などの記録は車1台ごとにスコアシートで管理されていて担当者がチェックしています。
例えばこの車は他の車のおよそ6倍、脇見運転をしているとの評価が出ていました。
警告が出た社員には必要に応じて記録映像を見せるなどして指導を行うとしています。
石井食品の伊藤幸一郎取締役執行役員、
あくまでも社員の教育が一番の根底にあり、それをサポートしてくれるのが最新の技術。
みんなの心構えと技量を高めることが一番大事だと考えている。
三井住友海上火災保険株式会社
[blogcard url="https://www.ms-ins.com/"]
一方、運転中はいっそスマートフォンを使えないようにすればよいと考えたのが三井住友海上火災保険。
開発したのが「ながら運転」防止アプリです。
秘密はシガーソケットに挿す機器。
中には速度を感知するセンサーが入っています。
速度が時速20キロを超えると…
ホーム画面に戻りました。操作しようとしても強制的にホーム画面に戻されます。
このアプリは車に取り付けた機器から電波が送られることで起動。スマートフォンの操作を制御します。
機器は4,380円ですが、アプリは無料なのでランニングコストは掛かりません。
三井住友海上火災保険の丸山竜仙さん、
当社の保険契約があるかないかに関わらず提供するサービスなので広く提案していきたい。