オリックス自動車株式会社
千葉市に住む原田和夫さん(85歳)。毎日のようにハンドルを握って運転をしていますが、
家族にできるだけ運転を控えるよう
言われている。
家族に運転を心配されているといいます。
運転中に急ブレーキ!
その同じ時間、オリックス自動車株式会社では、
急ブレーキをかけています。
原田和夫さんの長男、原田均さんがスマートフォンを見ながら教えてくれます。
スマートフォンには父親が急ブレーキをしたというメールが届いていました。さらにふどこでしたのかも分かります。
急ブレーキはスーパーに行く途中だと思う。リアルタイムで見られる。
実はこれは2月からオリックス自動車株式会社が始める高齢者の運転見守りサービス「あんしん運転 Ever Drive」。
原田和夫さんと原田均さんは親子で試験的に利用しているのです。
あんしん運転 Ever Drive
オリックス自動車株式会社の竹村成史さんは、手のひらサイズの四角い機械を持って、
エバードライブ契約者に搭載する専用の車載器。
通信とGPS機能を備えた車載器から走行データを送信。スマートフォンやパソコンで確認できます。
さらに運転履歴を蓄積し、危険運転の回数をカウント。前の月と比較ができます。
原田均さんは、
加齢とともに認知・判断・操作する能力はいずれ落ちてくる。いつかは分からない。それらを追っていければいい。
初期費用は1万800円。月額3,218円で利用できます。
原田和夫さんは、
横断歩道を渡る人や信号には気を付けるようになった。
高齢者の運転意識も変えるというこのサービス。5年後までに16万件の利用を目指します。
竹村成史さんは、
高齢者の事故の比率が年々上がっている。どうやって歯止めをかけていくか考えサービス提供をはじめた。
株式会社原一探偵事務所
2017年1月から、こんな会社も見守りサービスを始めました。なんと探偵事務所です。
株式会社原一探偵事務所の山口浩司常務は、
40年以上の探偵で培ってきた技術と実績。見守りを十分にサービスとして提供できると確信した。
一体、どのように見守りサービスをするのでしょうか?
自転車と自動車、2人の探偵で見守ります。
調査対象をマーク。
今回は特別に株式会社原一探偵事務所の社員の親を調査します。尾行されている事は知りません。
買い物でちゃんと支払いができているか、些細な行動までチェックします。
調査結果を写真やDVD付きの報告書にまとめて依頼主へ提出。
離れて暮らす両親の暮らしぶりを知りたいなど、徘徊の捜索の依頼が多かった。
探偵たちは徘徊の原因となる認知症について調査に役立てるといいます。
高齢者見守り調査の費用は3時間で3万2,400円から。
年間60件の受注を目指します。
あえてアナログな実施の調査で高齢化社会にいかしていきたい。
今後、見守りビジネスが高齢化社会を支える切り札になりそうです。
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