朝活タイム「ふちこの突撃マーケット」です。
今回のテーマは「コロナ下のテンバガー」です。テンバガーというと株価が10倍になった銘柄のことです。
直近では半導体企業、医療、そして人材などコロナ禍でも伸びた業種が多いのですが、このテンバガー企業の特徴はそれだけではありません。取材してきました。
株価10倍銘柄!コロナ下のテンバガーは
住宅・不動産事業を展開するオープンハウス。去年、テンバガー入りを達成しました。その強さの理由とは…
コロナ下のいま人気だという部屋を見せてもらいました。
「ダイニングがあり、キッチンもすぐ横なので料理しながら家族の様子も見守れる。」
オープンハウスの矢頭肇さん。
工夫は別のところにある。
こちらになります。
3畳ほどの広さ。
テレワークが増えているので1畳ほどのてれワークスペースを作るお客様も増えている。
コロナ下でお客様のニーズが大きく高まった。
オープンハウスは平均17坪のコンパクトな戸建てを都心や好立地に相場よりも安く提供できることが強み。コロナ下で増えるリモートワークがしやすい環境にマッチしました。
追い風となったのは上がり続けるマンション価格です。マンション購入希望者が戸建てに変更するというケースが増え、オープンハウスの売上もコロナ前より大きく伸びたそうです。
また、こんな取り組みも…
店舗でよくこちら物件チラシを見ますが、実はこのチラシが画期的なんです。
オープンハウスの松岡良恭さん。
チラシ1枚を作成するのに3時間かかっていたが、AI化で数分でできるようになった。
3時間が数分はすごいですね、どうやってやるのか見せてもらいました。
碑文谷518。
まずスマホに物件名を伝えると「受け付けました!2~3分お待ち下さい!」との回答が。
そして3分後には4枚のチラシが自動で作成完了。自社で開発したチラシの自動作成ツールにより、これまでチラシ作りにかかっていた時間を別の作業に充てることができるようになったのです。
社を上げて、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むオープンハウスは去年、フィンテック事業に参入しました。
入居時の電気・ガスなどのライフラインの契約をワンストップで行うなど新たなサービスを提供しています。
狭小住宅に特化した戦略とDXへの取り組みが好感されたのか、上場から8年で株価は10倍以上に。テンバガーを達成しました。
こちらは直近10年の騰落ランキングです。
1位 | レーザーテック | 半導体 | 26,559% |
---|---|---|---|
2位 | ベネフィット・ワン | 福利厚生代行 | 7,293% |
3位 | 神戸物産 | スーパー | 7,290% |
4位 | ベイカレント・コンサルティング | コンサルティング | 5,210% |
5位 | エス・エム・エス | 人材紹介 | 5,152% |
実はこちらの全てがオープンハウスと共通点を持つ企業です。コロナ下のテンバガー、その条件とは…
岡三証券の小川佳紀さんにその答えを聞いてみました。
共通点としてあげられるのはニッチトップ。
1位のレーザーテックは半導体検査装置のメーカーでニッチな分野で世界を勝ち抜く企業として経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれています。
そして5位の人材紹介、エス・エム・エスは介護や医療業界向けに特化をしてシェアを獲得している企業です。
日本企業の場合はアップルやアマゾンなど海外企業と真っ向勝負はなかなかできないので。
特にコロナ下でさらに市場を伸ばした分野。
半導体などの分野に属するニッチトップ企業がより評価されている。
「2022年、テンバガーになりうる企業の業種は?」
引き続き半導体の業種。
半導体に関してはメタバース、仮想空間の世界が最近注目されている。
そういった分野でデータセンターの需要が伸びたり、、そこでニッチトップ企業のように高いシェアをとって業績を伸ばしていく。
これがコロナ下における勝ち組の法則。