小野莫大小工業有限会社
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東京は亀戸から。伺った先にはダンディーなおじ様です。
「どなたのお名前が何についてがっちりなんでしょうか?」
私の名字が機械についてがっちり!
名前が付いたビジネス、3つ目は、
小野式丸編機。
小野元延さんは小野莫大小工業という会社の社長。
莫大小(メリアス)というのは伸縮性のある布のことです。
糸から生地を編み立てしてお客様に提供する。
「生地屋さん?」
生地屋です。
そんな生地の製造会社で小野社長が作った小野式丸編機とはどんなものか?
小野式丸編機
千葉県の工場に行ってみると、クルクルと開店するちょっと年季が入った機械があります。これぞ小野式丸編機。
実は世界のファッション業界がアッと驚く生地を作り出した名機です。
セッティングした糸が中央部分で編まれ生地となって出てきています。
ここに針がありループを作り生地を作っています。
編み機の機械は大きく分けて2種類。平形編機と丸編機。
平形編機は1枚の平らな生地ができあがります。一方、丸編機は美しい筒状です。繋ぎ目のないシャツを仕上げることが可能です。
さらに丸編機のなかでも小野式はその仕上がりがちょっと違います。
一般的な丸編機と小野式丸編機、編んだ生地を比較すると小野式はグーンと伸びます。
その秘密は生地の表面にあります。よく見てみると小野式にはちょこっと隙間があります。
普通の機械と比べて編み目が全然違う。
ポイントは生地の編み目。表面のひとつひとつの輪っかが編み目、小野式だと輪が細くて小さい。なので隙間ができて伸び縮みが自在になります。
では、どうやって輪を作るののか?
上の針と下の針があり、しっかり針を抑える事がループ(輪)を作る大事な要素。
丸編機には先端がフックのためパタパタと開閉する特殊な針がグルっと1,000本以上セッティングされています。
針はフックで糸を掴み、下がる時に糸に潜り込んで輪っかを作ります。これが連続して生地を作っています。
小野式の場合、針が下りた後、長い間引っ張る。糸が切れない微妙な力加減が繊細この上ない。でもこうすることで輪っかが小さくなる。普通の丸編機と比べて小野式は3倍の時間引っ張るそうです。
こうして出来上がった生地は透けるほど薄く、すごく伸びます。
糸とゴムを一緒に編んでいるわけではなく綿100%。
そしてこの生地に目を付けたのが世界の名だたるブランド。
あまりこれは公には言えない…。超有名ブランドとか。
誰もが知っている有名ブランドの1枚数万円のTシャツに小野式丸編機で編んだ生地が採用されています。
そんな生地に惚れ込んだ社員の杉原淳史さん、
元々私はイブサンローランで働いていて、デザイナーが小野式丸編機で編んだ生地のTシャツを着ていて、なんかスゴいの着てると思い、6年くらい着て洗っているけど全く風合いが変わらない。
美しく強さも兼ね備えた生地を編む小野式丸編機。
これは、
小野式丸編機でがっちり!
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