オンキヨーのロゴです。75年以上の歴史を持つ日本の老舗音響機器メーカーですが資金難により事業の継続ができなくなったことから今年5月に自己破産しました。そのオンキヨーが新たな体制のもとで8月3日に新製品を発表しました。勝算はあるのでしょうか。
日本オーディオの名門!オンキヨーが復活
プレミアムオーディオカンパニー
日本担当ディレクター
上山洋史さん
オンキヨーブランドより最高のホームシアター体験を実現させるTX-RZ50、発売させていただきます。
9月に新製品を発売すると発表した新生オンキヨー。ホームシアターの中核となるAVレシーバーと呼ばれる製品です。
実はオンキヨーは去年、開発部門とブランドなどの権利を売却。アメリカでオーディオ商品を販売する会社が出資する形で新生オンキヨーがスタートしていたのです。
オンキヨーテクノロジー
マネージングディレクター
宮城謙二さん
アメリカの親会社はマーケティングと販売が得意。
われわれは不得意なところに手を出すのではなく長年築いたオンキヨーのDNAを発展させる技術を取り込んでオンキヨーブランドを守り抜く方針。
国内では1980年代にオーディオブームが起きました。展示会を開くとたちまち大勢の人が駆けつけるなどCDプレイヤーやミニコンポは当時の若者から絶大な支持を集めました。
しかし、ユーザーの高齢化や手軽に音楽が楽しめるスマートフォンなどの普及もあり、オーディオ市場は縮小。オンキヨーも高音質なスマホを投入するものの売れ行きは振るわず苦戦を強いられました。
そこで今回の新生オンキヨーは資本を開発に集中することで製品の競争力を高める狙いです。
開発は日本で行いますが生産はマレーシアにあるシャープの工場で行います。
担当者
高性能AVレシーバーを作っている。1日に2,000台の製造ができる。
実は新会社にはシャープの資本参加していて、ここで生産した製品を欧米を中心に世界に向けて販売します。
新たなスタートを切ったオンキヨー、縮小する国内市場にも希望があるといいます。
オンキヨーテクノロジー
マネージングディレクター
宮城謙二さん
この数年、アナログレコードプレーヤーが見直され若い人からリバイバルしている。
コンテンツを楽しみたいというモチベーションを皆さんが持っている間はオーディオ機器は絶対になくならない。