日本の植民地支配下での徴用工問題で8月に韓国の文在寅政権と日本政府の立場の違いが鮮明になり、政治レベルで日韓関係は不安定な状況が続いています。
ただ、一般国民レベルではかなり様子が違ってます。
42.8%の増加、この数字は今年に入ってから7月まで日本を訪れた韓国人観光客の前の年と比べた伸び率です。
急増する日本への訪問が実は韓国国内への消費にも影響を与え始めています。
ONIBUS COFFEE 中目黒店
[blogcard url="http://www.onibuscoffee.com/"]
東京・中目黒の路地を入ると若い女性たちの列がありました。
このカフェ、自家焙煎した本格的なコーヒーが外国人観光客にも人気で、特に韓国からのお客様が今年に入り多くなったといいます。
韓国人観光客は、
雰囲気が落ち着いていて日本を感じられる。
韓国人の間で有名な店。インスタグラムで知った。
かわいいと人気なのは顔がデザインされたクッキー。韓国人旅行客がコーヒーとセットでインスタグラムなどのSNSに写真を載せ口コミで広がりました。
日本のカフェが観光スポットに、いまやこうしたカフェなどを巡る観光客が増えているといいます。
NODE UEHARA
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東京・渋谷区にあるカフェレストラン。
朴恩恵さん、父親の事業を手伝っていて12月に韓国でカフェをオープンされる予定ですが、こんの店と同じような雰囲気やコンセプトで展開したいと考えています。
開放感があり緑に包まれた優しい感じの店で入りたいと思った。
UDS株式会社
[blogcard url="http://www.uds-net.co.jp/"]
朴さん、この日は設計事務所で打ち合わせ。
こだわるのは照明です。昼と夜とで店の雰囲気を変えようとしています。
UDSの担当者は、
ライトを多く付けるやり方もある。
分かれている空間なので、こちらとこちら別々につけて。
カフェはソウルのビルの1階に開店する予定です。競争が厳しい韓国で日本流のデザインや内装で差別化し集客しようとしています。
入り口を入るとオープンキッチンが見える。コンセプトがしっかりしないとつぶれる。
韓国では施工のしやすさが重視され個性がない空間になりがちだといいます。カフェでは珍しく入り口にオープンキッチンを置き新しもの好きな韓国人を取り込む狙いです。
Hotel Cappuccino
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ソウルには日本の建築事務所が設計したホテルがあります。
2015年にオープンしたこのホテル、稼働率もまずまずで日本のスタイルに馴染んだ韓国人客が利用するといいます。
niko and ...(ニコアンド)
[blogcard url="http://www.nikoand.jp/"]
韓国・高陽のショッピングセンター。
ソウル支局の和田高さん、
8月にオープンした日本のファッションブランドです。この店にも日本旅行でこのブランドを知り興味を持ったという韓国人の姿が目立ちます。
ニコアンドは3年前から韓国に進出。今年は新たに2店舗をオープンさせ6店舗に拡大しました。
日本を旅行する韓国人女性が増え韓国でも知られるようになったからです。
ニコアンドに日本で行ったことがある。「デザインがかわいい、買ってきて」と頼まれた。
店舗の奥に入っていくと洗濯カゴや洗剤ボトルなどランドリー用品が中央を占めています。
韓国ではアパレル類よりも雑貨のほうが人気で日本の店舗よりも多い全商品の4割を雑貨が占めます。
ニコアンドを運営するアダストリア・コリアの鄭ヘ琳さん、
韓国の中でのニーズは衣類だけではなくライフスタイルの提案が求められている。
ニコアンド東京店
実際、東京・原宿の旗艦店では多い日は1日に30人ほどの韓国人客が買い物をするといいます。
これ珍しい。バンドが布で出来てる。買いたい。
ニコアンドの雑貨は実用的でかつデザイン性に優れているのが特徴です。
韓国ではあまり見かけないレトロな雰囲気を感じさせる雑貨も多く取り揃えられています。
韓国人観光客は、
キュートな感じの小物やインテリアが多くて気に入った。
日本への観光により若い世代を中心に広がりを見せる日本スタイル。韓国で新たな価値として求められ始めています。