皆さんはお財布の中についついレシートがたまってしまうということはありませんか?
貰っても後で捨てることがほとんどだった、そんなレシートがお金を生み出す打ち出の小槌となるかもしれません。
ワンファイナンシャル株式会社
[blogcard url="https://corp.wow.one/"]
「もらったレシートは?」
すぐ捨てますね。
もらっちゃうと20枚くらいたまるので、もらわないようにしている。
ついついたまってしまうレシート。
そんな厄介者をお金に変える取り組みをしている人がいます。
お菓子を頬張る男性、現在18歳。4月から大学生の山内奏人さんです、
3年前、高校生の時に起業しました。
今まで捨てていたものがお金になるというのが分かりやすい。
そういう体験をテクノロジーやビジネスの力で世の中に実装していくのはすごく楽しい。
実は去年6月にリリースした「ONE」というレシート買い取りアプリが大きな話題を呼びました。
そのアプリとはどんなレシートでも写真を撮って送るだけで一枚あたり最大10円がもらえるというもの。
利用者が殺到、App Storeの無料アプリランキングではリリース直後に1位を獲得しました。
しかし、ある理由からサービスを1日で停止することに。
数万人だったら続けられたが、数十万人に毎日使われるアプリになった。
うちの資本力や態勢的にもサービスの継続は厳しいところがあった。
そこで山内さんは1日に買い取るレシートの枚数に上限を設けることでサービスを再開しました。
お金を生み出す仕組み
しかし、どうやってレシートがお金を生み出すのでしょうか?
きょう買い取ったレシートデータを50件並べたもの。
まずは買い取ったレシートから購入した日時と店舗名、商品名をデータ化。
そこへ事前に登録されたユーザーの性別や生年月日、住所などのデータを合わせて企業に販売しています。
いつ誰がどこでどんなものをどんな決済手段で買ったかデータが集まる。
「レシート1枚しかありません、10円で買ってください」は成り立たない。
でも「レシート10万枚あるが100万円で買ってください」は結構成り立つ。
例えばビールなど特定の商品やジャンルに絞ったデータを抽出することも可能。
企業はこうしたデータを商品開発や市場価格の調査などに活用するといいます。
データは石油だと言うが石油というより原油に近い。
本当にそのままだと何にも使えないが、それをうまく加工したり、いろいろな情報をひも付けたりすることでデータの価値を上げることをしている。
楽天株式会社
[blogcard url="https://www.rakuten.co.jp/"]
レシートをビジネスに活用する動きは広がっています。
2月に「ラクテン パシャ」を始めた楽天もそのひとつ。
レシートを撮影して送ることで楽天ポイントがもらえるサービスです。
ただし、どんなレシートでもよいわけではなく、あらかじめ参加企業が設定した商品の中から購入し、そのレシートの写真を送るというものです。
楽天のPPAPインキュベーション課、山口高志さん、
ある企業は新商品の販売でまずはお試しで購入してもらいたい。
さらにどういう人が買っているか、属性データが見たいと利用している。
オハヨー乳業株式会社
[blogcard url="https://www.ohayo-milk.co.jp/"]
この日、楽天の担当者が向かったのは食品メーカーのオハヨー乳業。
去年12月に発売した機能性ヨーグルトでラクテン パシャの活用を始めました。
オハヨー乳業のマーケティング戦略本部、阿部克也さん、
なかなか機能性商品というのが認知されづらいのが課題。
多くの方が初めて買いましたと販売促進の観点で想定した効果が見られた。
企業は商品をお客様に知ってもらえることに加え、レシートから得た情報と楽天の会員情報からひも付けられた属性データが収集できるのです。
さらに同じタイミングで簡単な質問に答えてもらうことでデータの価値がより高まるといいます。
購買データやPOSデータは弊社がデータを持っていないので、データ取得までに時間がかかり商品発売から1ヶ月ほどかかる。
楽天のサービスを使うことですぐに消費者を理解して対応ができる。