今週末からいよいよゴールデンウィークが始まります。
カレンダーを見てみると5月3日から5月7日まで5連休という人も多いのではないのでしょうか?
この時期、全国で様々なイベントが予定されていますが、そのイベントも視点を変えてみると中小企業のキラリと光る技術が垣間見えてくるかもしれません。
恐竜ライブ ディノサファリ
[blogcard url="http://dinosafari.jp/"]
地響きを立てて二足歩行で歩く全長8メートルの超巨大肉食恐竜「ティラノサウルス」。
巨大な草食恐竜「トリケラトプス」。
さらにお客様を威嚇しながら走り回るのは小型肉食恐竜「ラプトル」。
今にも噛みつきそうな大型肉食恐竜「アロサウルス」に、福井県で化石が発掘された中型肉食恐竜「フクイラプトル」など全部で6体の恐竜が縦横無尽に駆けまわる恐竜たちのライブショーです。
4月26日からゴールデンウィーク中の5月6日まで渋谷ヒカリエで公演します。
出演する恐竜は中に人が入っていてハンドルやレバーで操作する恐竜型メカニカルスーツと呼ばれるものです。
全社員が6人という中小企業「ON-ART」が10年掛けて開発しました。
株式会社ON-ART
[blogcard url="https://www.on-art.jp/"]
「なぜ恐竜を動かそうと思った?」
株式会社ON-ARTの金丸賀也社長は、
僕自信が生き物が大好きで博物館の仕事をしていたので恐竜を作ろうと。歩き回る恐竜、リアルな恐竜が出てきたらみんな見たいよね。
これフクイラプトルです。
「福井県で見つかった恐竜?」
そうです。
「ちょっとプニッとしています。歯もとても柔らかいんですね。」
ライブショーで使うので高い安全性のためにいろいろな素材を組み合わせた。
万一、恐竜にかじられても大丈夫。
そして軽量化を実現するために使っているのがカーボンファイバー。飛行機の羽にも使われている硬くて軽い素材です。
ティラノサウルスはカーボンファイバーを贅沢に使っているので全長8メートルにも関わらず重さは38キログラムしかありません。
「ティラノサウルスの価格は?」
はっきり言えないが高級外車が何台か買える。
中小企業のものづくりの強さの理由と今後の抱負を聞きました。
小さいものをコツコツ育てていけるのが中小企業の強み。日本のモノづくりの人間がエンターテイメントの世界で、ものづくりをベースとして世界に挑戦できるライブショーが作りたい。日本で作って海外に持っていく。
INSTANT JEWEL
[blogcard url="http://www.instantjewel.jp/"]
中小企業のものづくりの真髄を実際に手に取れるのが同じく渋谷の西武百貨店。
ゴールデンウィークに向けて設置したのは新しいアクセサリーブランドのコーナー。
しかし、ただのアクセサリーではありません。
西武百貨店のバイヤー、婦人雑貨担当の高橋淑人さんは、
メイド・イン・ジャパンという工業製品をこういった形で提供する品物は今までなかった。
シリコンゴムや木のパーツをネジで締めて作るイヤリングやレーザーカットされたアクリル樹脂からできるネックレスなど、実はすべて町工場で作られました。
町工場に企画を持ち込んだのはデザイナーの大友学さん。
ファッションと町工場は非常に対極にあるような存在だと思うが、それを何かを介さずに直接くっつける形。
株式会社ツルミプラ
[blogcard url="http://www.turumipla.co.jp/"]
インスタントジュエリーを作る大阪市鶴見区の工場を訪ねると、8台あるプラスチック成形機がフル稼働。
この日は車のエアコンのつまみや人工透析機の部品を作っていました。
成形機は製品の形に削った金型に200~300度に溶かしたプラスチック原料を流し込み製品の形にしていきます。
インスタントジュエリーは工業製品の製造で培った技術が詰まっています。
株式会社ツルミプラの青木大志次長は、
同じ樹脂を使って同じような金型で工法としては同じだけどデザイン面で、樹脂を注入する入り口がある。そういうものもアクセサリーはいやがる。
例えばブレスレットやネックレスになるチェーン。隙間の1ミリ程度のつなぎ目からプラスチックを流し込むため製造ラインにのせるのに1年近く掛かったといいます。
人の肌に触れるものなのでケガをしないように気をつけている。
通常の製品では7,000~8,000個の発注が多いとのことですが、アクセサリーは3万個での発注だったため工場側の利点も多かったといいます。
さらに、
催事場に店を出してお客様がものを見て買うところに僕も立ち会ったことがある。直接、お客様が見える喜びを目の当たりにして、やって良かったみたいなのがそういうところで感じた。
西武渋谷店ではゴールデンウィーク中にはワークショップを開催し自分好みのアクセサリーが作れます。
機械で正確に作られた部品なので誰でも簡単に組み合わせることができます。
デザイナーの大友学さんは、
アイデア次第で同じような技術を使って違うものを作れる。なかなか広がりのある、面白いアクセサリーブランドになりそう。