新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株。
12月16日、東京都内に住む20代の女性1人がオミクロン株に感染していたことが確認されました。
さらにこの女性の濃厚接触者で12月16日に新型コロナの感染が判明した男性が発症後にサッカーを感染していたことも分かり、国内での市中感染の懸念が高まっています。

東京でも「オミクロン株」感染!濃厚接触者はサッカー観戦
午後3時。

東京都の小池知事。
きょうゲノム解析で1例、オミクロン株陽性が判明した。

感染が確認されたのは都内在住の20代女性。今月8日にアメリカから帰国し、入国時の検査では陰性でしたが、自宅待機駐に発熱。

13日になって陽性となり、16日にオミクロン株に感染していることが分かりました。

この女性が自宅で待機している間に会い、濃厚接触者となっていたのが20代の男性です。その後、咳や発熱の症状が出て検査した結果、12月15日に新型コロナの感染が判明しました。


現在調査中ですが東京都によるとオミクロン株の可能性が高いということです。
実はこの男性、発症後の今月12日に川崎市で行われたサッカー天皇杯の試合を感染していました。

そのため東京都は男性の周辺にいた80人に検査を促すとしています。

スタジアムにいて体調がすぐれない人は近くの医療機関で検査を受けてほしい。

東京都によると2人はいずれも入院中で現在は目立った症状はないということです。

オミクロン株は水際対策をすり抜け、恐れていた市中感染につながるのか。

政府の見解は…
松野官房長官。
オミクロン株の感染者は14日間の自宅待機の間に陽性が確認され、濃厚接触者の特定がなされている。いわゆる市中感染が発生したとは考えていない。

岸田総理 3回目接種に向けファイザーCEOと12月17日にも電話会談
オミクロン株への警戒として政府はワクチンの3回目接種を急ぐ方針です。
政府は12月16日にモデルナ製ワクチンの3回目接種への使用を特例承認。予防接種法の臨時接種と位置づけ3回目の接種を無料で行います。

ワクチン接種の取り組みの全体像を確定し、できるだけ早期に自治体に示し、3回目接種が進むよう努力したい。

今後のカギを握るのが3回目接種に必要なワクチンの確保です。

岸田総理大臣がファイザー社のブーラCEOと初めて電話会談を行う方向で最終調整に入ったことがテレビ東京の取材で分かりました。

電話会談は12月17日にも行われる見通しで、岸田総理はワクチン提供の迅速化と安定化を求めるものとみられます。
