CFO参上、財務のトップが未来を語る。今回の企業は精密機器メーカーのオリンパスです。
オリンパスというとデジカメ以外にもミラーレス一眼なども展開しています。家電量販店ではオリンパスブランドのカメラが売られていますが、去年、このカメラを含む映像事業を投資ファンドに売却しました。
そして会社の創業の製品である顕微鏡を含む科学事業も来年1月に売却することが決まっています。
経営資源は全て世界シェアトップの製品を中心とする医療機器に集中する体勢になりました。これでグローバル医療機器メーカーとしてスタート地点に立ったという武田CFOに今後の成長投資について聞きました。
成約出身CFOの財務戦略
医療事業に経営資源集中
東京・八王子にあるオリンパスミュージアム。創業から現在に至るまでの製品が数多く展示されています。
オリンパスミュージアム
田島健司さん

医療事業を始めるきっかけとなった世界初の実用化された胃カメラ。
今から70年前の1952年に発売した世界初の実用的な胃カメラからオリンパスの内視鏡事業がスタート。
操作性や画像処理など技術改良を続け、胃や腸など消化器向けの内視鏡は現在世界シェアおよそ7割、利益の6割を稼ぐ主力製品です。
カメラや顕微鏡など相次ぐ事業売却を経て今期の業績見通しは過去最高益。利益率は目標としてきた20%を超える見込みです。
この事業再編を財務の立場から進めているのが武田睦史さん。前職は製薬メーカー大手のアステラス製薬でCFOを務め、2020年にオリンパスに入社しました。
塩田真弓キャスター
製薬企業と医療機器メーカー、共通点どれくらいある?

オリンパス
武田睦史CFO

製品やサービスを医療従事者や患者に届けるのは同じ。
グローバルで最終的には事業運営できるように変えていく。
グローバル化は前職(アステラス製薬)が半周ぐらい先に進んでいた。
経営やCFOとしての貢献がミッションの一つだと思い参画。
M&Aで医療領域拡大へ
製薬会社で半周先んじていた経験をどう生かすか、投資家の関心は来年1月に投資ファンド「ベインキャピタル」に売却する顕微鏡など科学事業の評価額、およそ4,300億円の使い道です。
オリンパス
武田睦史CFO

キャピタルアロケーション(資本分配)をどうするか。
株主は価値が追加できる案件に投資をしてキャピタルゲインにつなげることを期待。
去年5月にはイスラエルの医療関連企業をおよそ270億円で買収。今後は規模を広げたM&Aも視野に検討していくといいます。
塩田真弓キャスター
どの成長分野に投資資金を振り向けていくのか?

オリンパス
武田睦史CFO

今までは「スクリーニング」「診断」「治療」、三つの項目に製品やサービスを提供。
その前後に存在する「予防」「予後」を加え、五つの項目で戦略を考える。
投資領域は消化器・泌尿器・呼吸器、それぞれの幅を少し広げて見ていく。
塩田真弓キャスター
世界中でヘルスケアの関心が高い。
他の企業の動きも早くスピードが求められそう?

オリンパス
武田睦史CFO

実態は見えないが非常に面白いテクノロジーへの投資もある。
社外から新たな能力の導入は相手次第、いつまで行うという話は難しい。