東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは休園などで業績が悪化する中、パーク運営に依存する状況からの脱却に向けて動き始めています。
今週、就任した新たなトップにその具体策を取材しました。

株式会社オリエンタルランド
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雨降る7月2日の東京ディズニーリゾート。

中では7月2日から新たなショー「クラブマウスビート」が始まりました。
ただ、まん延防止等重点措置の中、入場人数や営業時間の制限は今も続いています。

オリエンタルランドの業績は去年、大幅に悪化。上場以来、初めての最終赤字となりました。

今週、社長に就任した吉田謙次氏です。

社長交代は12年ぶり。パークのキャスト経験のある初めての社長です。

「今年度の黒字回復は?」

決して黒字化だけを求めているわけではないが諦めてもいない。

どのように黒字化を目指すのでしょうか。
入園社数を追い求めるだけの経営には課題があるという認識。

客単価を上げる仕組みを作れないか検討する。

賑わいを密と呼ぶようになった今、入場者の数を増やすよりも1人あたりの客単価を上げる方針を打ち出した吉田社長。

そして、オリエンタルランドにはもう一つ課題が…
オリエンタルランドの売上げのほぼ全てがパーク運営に関わるもの。

コロナ禍の異常事態にパーク運営一本足打法の脆さが露呈しました。

それを変える取り組みが始まっています。
今週、オリエンタルランド本社内の会議室には大勢の人の姿が…皆、真剣に話を聞き入っています。

オリエンタルランド・イノベーションの豊福力也社長、
ベンチャーに出資して、事業を一緒に大きくしていく。

実はこれ、オリエンタルランドが去年立ち上げた新会社の説明会。
新会社ではベンチャー企業への投資を通じて、新規事業を作ることを目指しています。

この日はこの新会社に出向する社員をオリエンタルランドの社内から募集していました。

アフターコロナでも集客ビジネスは難しいと思う。

新事業に携わることでより多くのハピネスを届けたい。

パーク運営でハピネスを提供しているが、それができなくなることが災害や感染症のときに訪れる。

もう一つの軸が必要だと感じた。

「現役社員からは危機感を感じた?」
パークの運営大好き。オリエンタルランドの仕事が大好き。

でも、違う知識を得たいという人も多くいる。

それで20~30代の人が多く説明会に行ったと理解している。

ベンチャー投資を通じ、いろいろな知見を積み上げていくことで、こういう分野の研究を深めてみるとか。

最終的に新規事業として立ち上げられればいい。
