睡眠ビジネス
日本のメダル奪取で大いに賑わったリオデジャネイロオリンピック。
深夜か早朝に及ぶ観戦で寝不足の人が続出しました。
ちょっと寝不足に・・・
遅い時間に放送していたので、ついつい夜更かししてしまう。
こうした中、眠気対策グッズの売上が急増。
いま、快眠のための新しい取り組みやサービスが続々と登場しています。
勤務中なのに堂々とお昼寝できる会社!?
さらにチンパンジーの寝床をヒントに作られた「人類進化ベッド」とは一体?
眠りの悩みを解消!睡眠ビジネスの最前線に迫ります。
株式会社OKUTA(オクタ)
さいたま市大宮区にある自然素材を使った住宅のリフォームを手掛ける株式会社OKUTA。
社員たちが熱心に業務を続けています。
時刻は午後2時過ぎ。
すると仕事中にもかかわらず、堂々と寝始める社員。
別の女性社員は枕を取り出しお昼寝に入ります。
お二人とも気持ちよさそうです。
約20分間、ぐっすりとお昼寝。
実は株式会社OKUTAでは、パワーナップと呼ばれる制度を導入。業務の合間に約15~20分の睡眠を認めています。
この制度を導入したのは約4年半前。
昼寝をすることで、その後の仕事効率が上がるようになったといいます。
気分転換。すっきりして次の仕事も頑張ろうという気持ちになる。
眠気を我慢して作業するよりも集中して仕事ができる。
さらに会議の前には15分間消灯、全員で昼寝をする決まりです。
総務部の佐藤友季さんによると
眠気の漂う時間が短くなり、すっきりした状態で仕事が始められる。常に業務効率良く仕事ができるようになった。
株式会社カインズ
続いて快適な睡眠に欠かせない枕。
この時期は睡眠グッズ商戦が過熱するといいます。
インテリア担当の小澤悠介さんは
今の時期は寝汗でジメジメして枕を交換したい人がいる。普段より枕の売り上げが上がる。
株式会社山田朱織枕研究所
こうした中、少し変わった施設を見つけました。その名も「株式会社山田朱織枕研究所」。
一体、どんな研究をしているのでしょうか?
チャージリポーターの戸室穂美さんが訪ねます。
整形外科の医院長も務め、睡眠分野を専門とする山田朱織医師。
いま、山田朱織医師が考えた「山田式手づくり枕」が巷で大人気だといいます。
市販されている枕を買っても、自分にぴったり合うことは難しい。手づくりで自分に合うマイ枕を作ってみます。
山田朱織医師によると玄関マットやタオルケットなど家庭にあるものを使ってオーダーメイドにも負けない快適な枕を自分で作れるというのです。
マットやタオルを組み合わせて作る?
自分にぴったりの高さを作ることが大事。
まず玄関マットの上にきれいに畳んだタオルを乗せ、重ねた高さを保つことが出来る「硬さ」がポイント。
そして「平ら」になっていることと、角度が90度になっていることを確認して寝てみます。
顎が上がっている感じ。
タオルを1枚抜いてみます。
これがいい!
タオルをめくって高さを微調整。心地良い高さが見つかれば完成です。
いい状態で寝ると朝起きた時に元気、1日が元気に過ごせる。
リビングデザインセンターOZONE
一方、リビングデザインセンターOZONEでは今まで見たことのないベッドが登場していました。
株式会社イワタの岩田有史社長に伺います。
株式会社イワタ
このベッド、ずいぶん変わった形ですが?
チンパンジーのベッドをヒントに作った人類進化ベッド。
チンパンジーが木の上につくる寝床をヒントに開発されたという人類進化ベッド。
気持ちいい。
包み込まれるような形で非常に寝やすい。
究極の寝心地を目指した人類進化ベッドは中央がくぼんで体を自然に包み込み、ゆりかごのように揺れる作りになっています。
適度な揺れ。
まるでアフリカのジャングルの中で寝ているようなベッド。
寝具メーカーの株式会社イワタとチンパンジーの研究を行う京都大学アフリカセンター研究員の座間耕一郎先生が共同で開発しました。
なぜ、このようなベッドを作ろうと思った?
アフリカでチンパンジーが作ったベッドに寝たことがある。そのベッドに寝てみたら、ものすごく気持ち良かった。このようなベッドを作ろうと思い立った。
商品化に向けて改良を加えた試作品を年内に完成させる予定です。
岩田有史社長は
いろんな人に体験してもらう中で、問い合わせをたくさんもらうので要望に応えて市販化を目指したい。
快適な生活には必要不可欠な睡眠。
関連ビジネスはまだまだ広がりそうです。
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