マーケットや経済の旬の話題をお届けする朝活タイム。今回はふちこの突撃マーケットです。
今回のテーマは「拡大するメンズコスメ市場」。
コロナ渦でリモート会議が増えました、そこで改めて自分の顔をしっかりと見てちょっと驚くという男性が増えているそうです。
ビジネスパーソンの男性が通うという場所を取材してきました。
株式会社オシアスター
[blogcard url="https://ocea-group.co.jp/"]
東京・銀座のとある店。最近、仕事帰りの男性が集まるのだといいます。
中に入ると鏡の前に座る男性たち。いま行われているのはヘアカットだけではなく…
眉毛脱毛のあとに眉毛のメイク。
こちらは男性専用のメイクサロン「イケメン製作所」です。月におよそ2,000人が訪れるそうです。
こんばんは。
こちらの村本さんは41歳。証券会社でシステム管理の仕事をしています。
今日は何を?
メンズメーキャップを習いに。初めて。
まずメイクの前に眉毛をカットします。額に貼るのは眉毛用の定規。1mm単位で微調整をします。
眉毛の角度なんですけれど。
長さ意外にもポイントがあり、韓流スター、エリートビジネスマンなどタイプ別の顔を合成写真で作成し、太さや角度を数値化しています。
眉毛にパーマをかけてカットをし、メイクレッスンをして完了です。
眉毛も理想通り。
練習が必要だが家でやってみたい。
続いて初めてメイクを体験するというこちらの男性。
リモート会議で自分の顔を見て、こんなに疲れた表情をしていたのかと。
最初はメイクに抵抗があったといいます。しかし、目の下のくまを隠したいという思いから体験をすることにしました。
そして出来上がりは…
目の下のくまはほぼなくなったと思う。
そうですね。
「メイク道具は?」
興味がわいてきた。
ブラシですか、どのくらいするのかあとで調べます。
イケメン製作所の手塚拓海代表。
以前はメイクに抵抗感がない若いお客様が中心の店だった。
コロナ禍でそれが変わったなという印象。30代40代のビジネスマンが増えた。
近年、メンズコスメ市場は盛り上がりを見せています。今年は過去最高の1,571億円に拡大する見込みです。
需要に伴って商品の品揃えも充実しています。
男性向けコスメを手掛けるファイブイズム バイ スリーを訪ねてみました。
「これマニキュアですよね、男性が使うんですか?」
ファイブイズム バイ スリーのHIROKIさん、
メイクというよりファッションのような感覚で使われる方が徐々に増えています。
その他にも15色展開しているファンデーションや下地クリーム、カラーリップなど女性用に見劣りしない品揃えでした。
コロナ禍で好評を博したという商品が…
眉毛のマスカラ。
眉以外にもひげにも使う。白髪を整えたり毛量を増やしたり。
在宅勤務が多くなったことでひげを生やす男性も増えて改めて注目されたそうです。
今年1~9月にかけて若年層がコスメにかけた金額は1年前の同じ時期と比べ17%の高い伸びとなりました。
その世代をキャッチしようとスタートアップも参入しています。
東京・新宿のシェアオフィスに会社を構えるiHackは先月、男性用化粧品ブランドを立ち上げました。
CEOの富田真人さんは24歳のいわゆるZ世代です。
化粧品の新商品開発をしていて"涙袋"を作るアイテムを製作中。
「涙袋ですか?」
富田さんの会社は平均年齢23歳。男性スタッフも普段から簡単なメイクはするということですが、自分たちが使いたいと思う商品を20歳前後のZ世代向けに開発しています。
現在販売しているのは眉毛を描くアイブロウ「SUORUM 10sev eyebrow」。パウダー状で一筆で整うのが特徴です。
男性でも使いやすいことが受け、初月は事業計画の2倍の売上がありました。
プロモーションの仕方もZ世代らしくSNSを駆使しています。しかし、情報の拡散だけでなく次なるプランも考えているそうです。
SNSにリアルな口コミがあがっていく。
改めてどういう点が強みなのかを知った上で小さいところでの仮説検証がすんで、少しマスに広げていこうかというタイミング。
「販促の方法もZ世代らしい。」
富田さんはメンズコスメの今後をどう見ているのでしょうか?
"かっこよくなりたい"というより、自分らしくありたい、おしゃれしたいの延長にメイクがあり、どんどん捉え方も変わってきているのでは。