午前4時過ぎ。
長野県のとある町に続々と人々が集まってきた。
そこにはすでに長い行列が…
朝8時にはなんと700人もの大行列に。
静岡から来たお客様は、
こんなに後ろなのでビックリ。
午前2時に来て30人。
千葉から来たお客様は、
夜11時半から…
未知の食べ物なので。
徹夜組が続出する未知の食べ物。
その正体は…そば!?
株式会社小布施堂
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開店した店内に入ってみると…
あちらでも、こちらでもみんなあのそばのようなものを食べていました。
一体どんな味なのか?
おいしいです。栗そのもの。
なんとそばのように見えたものは栗で作られていました。
ここは長野県小布施町にある小布施堂。
明治から続く栗専門の老舗和菓子店です。
栗ようかんに栗鹿の子などさまざまな栗菓子を作っています。
その中でも徹夜組が出るほどの人気商品が先程の一品、その名も「朱雀(1,500円。)」です。
上に乗っているのは蒸した栗を裏ごししただけものも。
これはモンブラン?それとも和菓子?
栗の点心朱雀
小布施堂の市村次夫社長、
クリームも佐藤も何も入っていない栗そのもの。
全然加工しないものを菓子と言っていいのかと。
出した結論は「栗の点心朱雀」。
点心、つまり軽食だといいます。
お腹を満たせるように量はごはん1膳分。
そして中にはこだわりの栗あんが。
実はこの栗の点心には意外な秘密が…
小布施町は知る人ぞ知る栗の名産地。
いまが収穫の最盛期で大粒で美味しい栗は江戸時代には徳川家に献上されたこともあります。
収穫された栗が運ばれるのはこちらの工場。
「ここでは何を?」
小布施堂の寺島淳一さん、
栗菓子の原料、栗のあんこを作っている。
作っているのは栗あんです。
小布施堂のほんとどの栗菓子に使われるもので、栗が収穫されるこの時期に1年分の栗あんを作っているのですが、
栗は見た目によらず、すごく「足がはやい」。
1時間もすればすえた感じになる。
この状態が一番おいしい。
栗あんを作る工程の途中。
蒸し上がった直後の一番美味しい瞬間の栗を裏ごしして作ったのが朱雀。
工場の一画で作り、15分ほどでお客様の元に届けられます。
朱雀が食べられるのは栗あん作りが行われるおよそ1ヶ月間のみ。
小布施町
お客様が殺到し、意外な効果も生んでいます。
朝8時にお客様は整理券をもらった後、数時間待つことになるので…
小布施の町を楽しむ。
待ち時間に町を散策する人たちなどでこの賑わい。
年間100万人ほどが訪れる小布施町の観光業に貢献しています。
1ヵ月限定といってもありがたい。
うちにも来てもらえるので非常に大歓迎。
地域性が非常に強い商品。
町が魅力的だから商品も魅力的。
徹頭徹尾やっていきたい。