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[WBS]クルマの電動化進む!往年の名車がEVに変身[株式会社オズコーポレーション]

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こちらは今でも根強い人気がある往年の名車です。

これらは半世紀以上前に製造された車ですが、世界的にEV(電気自動車)へのシフトが進む中、こうした車をEVに生まれ変わらせるビジネスが注目を集めています。

あの名車がEVに変身!電動化でビジネス加速!?

横浜市内を走る黄色い車。

1950年代にBMWが製造した超小型自動車「イセッタ」です。

この車に新たない命を吹き込んだのがオズモーターズの古川治さん。

見た目はかわいい車だが煙と音がすごい。

今の時代は乗りにくいのでEVに改造した。

エンジンが入っていたが電気モーターに置き換わっている。

丸いところがモーター、非常にコンパクト。

10年前に古川さんが始めたのはエンジンを取り外し、モーターとバッテリーを搭載することでガソリン車を電気自動車に改造するEVコンバージョン。

技術で先行するアメリカで学んだ古川さんのもとにはこのところ電気自動車に変えてほしいとの依頼が増えているといいます。

これも電気自動車に改造する。

1978年製造のロールスロイス ファントム6。

古川さんの会社に持ち込まれるのは部品が手に入りにくくなり、修理が難しくなった往年の名車たち。

古い車はエンジンが故障して、所有者が"メンテナンス疲れ"をして維持するのを諦めてしまうパターンが非常に多い。

コンバートEVであればオイル交換もなく、メンテナンスはかなり容易になるのでより長く乗り続けられる。

最新のリチウムイオンバッテリーを積めば航続距離は200~250km。標準的なEVとほとんど変わりません。

さらに古い車は自動車税などの税金が高くなりますが、EVに改造すれば逆に優遇されるため税制面でお得なのです。

気になるのはその費用ですが…

現在オーダーメイドなので最低でも500万円以上かかる。

車によって車体の構造が異なるのでモーターやバッテリーを置く位置もそれぞれ車ごとに変えなければいけません。

そのため1台1台部品を特注で作るので高コストになってしまうのです。

そこで古川さん、フォルクスワーゲンのビートルやミニなど人気車種専用の部品を量産することでコストを下げようとしています。

専用の部品を数多く作ることで価格を下げられるようにキット化して自動車販売店に卸そうと考えている。

EVコンバージョンの可能性に目をつけ新たに参入した企業が岡山にも。

クラシックな車から降りてきたのは両備ホールディングスの松田敏之社長。

1969年式のロンドンタクシーになります。

実はこの車もEV化したもの。

老朽化したロンドンタクシーを試験的に改造して役員車として使っています。

岡山県でバスやタクシーなどの事業を手掛ける両備ホールディングス。

去年、およそ13億円かけて工場を新設し、本格的にEV化の事業に乗り出したのです。

ポルシェ356のレプリカになります。

アルファロメオのスパイダーです。

この会社は車の整備や修理も自社で行っているためその技術で中古車をレストア、新車同様に復元しています。お客さんが希望すればEVに改造して販売します。

250万円くらいからEV化できる。

来た時はボロボロだったが、それをレストアして、EV化して、1,000万円を切る価格で出したい。

2年後には年間4,000台を製造できる体制を目標としていて、コストを大幅に下げる計画です。

さらに今引き合いが増えているのが業務用車両。脱炭素への取り組みとしてEVを使いたいという企業からのニーズが高まっているのです。

現在、使い古したガソリン車を活用できないかと大手リース会社との商談も始まっています。

リースが終わった車は廃棄するか、もしくは海外などに売却する。

それを「環境に優しい車に変えたい」という声もたくさんあるので事業として伸びていくのではないか。

EVコンバージョンは車の電動化に向けた新たな選択肢となっていくかもしれません。

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