高速道路を使う方は渋滞予測を確認するということも多いと思います。ただ実はこの予測は台風や事故といった最新情報は反映していないため実際の渋滞とは大きく異なることもありました。こうした課題を解決する新たな渋滞予測サービスの開発が進んでいます。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
[blogcard url="https://www.nttdata.com/jp/ja/"]
東京方面に向かう中央自動車道。

8月14日、台風を避け帰宅しようと事前の予測よりも早くUターンラッシュが起きていました。

お盆や連休などの時期によく目にするのが渋滞予測。過去の渋滞情報から作られたもので今回のような台風や事故といった突発的な要因は反映されていませんでした。

そこで…
花岡昌平記者、
こういった問題解決のために開発されたのがこちらのアプリです。

赤い線が出て渋滞予測が表示されます。

今月から開始したこちらのサービス。30分後、1時間後の渋滞予測が表示されます。
最大の特徴は渋滞予測が5分ごとに更新されること。事故や道路規制などの最新情報が瞬時に渋滞予測に反映されていくのです。

一体どういう仕組なのか?
サービスを開発したNTTデータを訪ねると…

NTTデータのデジタルビジネスソリューション事業部の田中大史課長、
過去と今の情報を合わせるとその先を予測できるのが今回の大きなポイント。

予測の元となっているのがこちらのデータ。日本道路交通情報センターが集約している渋滞や事故などのリアルタイムの情報です。

NTTデータはAI(人工知能)を使い、この最新データと過去の渋滞情報を瞬時に組み合わせより正確な渋滞予測を随時作っているのです。

番組ではこのサービスを使いある実験を行うことに…
こちらは過去の情報から作られた従来の渋滞予測。

そしてこちらはAIを使った予測。

中央道の同じ区間で同じ時間に渋滞がどうなっているかを比べました。

従来のものでは八王子インターチェンジ以降の渋滞はないと予測。一方、AIが最新の道路状況を元に割り出したのは渋滞ありという予測でした。
実際、その時間に八王子インターチェンジを通ると料金所を超えたあたりで…
AIの予測通り、八王子を過ぎたあたりから渋滞が発生しています。

AIの予測が見事的中しました。
NTTデータは実証実験を重ねより予測の精度を高めていきたいといいます。
高速道路を諦めて一般道を走ろうとか、そうした情報を提供することが実際の渋滞を緩和させることにつながる。
