北朝鮮国営メディアは3月25日に新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)火星17の発射実験を行い成功したと発表しました。金正恩朝鮮労働党総書記が発射に立ち会う様子も確認できます。映像から読み取れる北朝鮮の狙いは何なのでしょうか。

「新型ICBMの発射成功」!北朝鮮 映像公開の狙いは
朝鮮中央テレビが3月25日に報じたミサイルの発射実験。

サングラス姿の金総書記の背後に現れたのは発射台車両に乗せられた火星17。

ミサイルが垂直に立ち上がると…
発射!

発射の様子を映画のように編集。さらにミサイルが地表を離れていく様子なども確認できます。

防衛省によるとミサイルはおよそ1,100キロ、71分間飛行。

北海道渡島半島の西およそ150キロの日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下しました。

金総書記はアメリカ帝国主義との長期的対決に徹底して準備してくと表明しました。

岸防衛大臣。
これまでの発射とは次元の異なる、わが国・地域および国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威。

岸防衛大臣は通常の軌道であれば1万5,000キロ以上飛行し、アメリカ全土を射程に収める能力があるとの分析を明らかにしました。

今回初めて火星17の発射を公表した北朝鮮。その狙いは何なのでしょうか。

慶應義塾大学の礒崎敦仁教授。
計画通りに兵器開発が進んでいる。

それが金総書記のリーダーシップにより行われていることが映像・演出で示された。

専門家は北朝鮮が今後も挑発行動を続けるとみています。
ウクライナ情勢から抑止力の充実がないと大国に侵略されることを目の当たりにした。

ミサイル発射実験は続くとみた方がいい。

政府関係者。
次は日本を飛び越えるか、それとも人工衛星を発射するか。

日本を飛び越えてアメリカの近くに落とすことまであり得るかもしれない。
