1月10日は成人の日です。急激な感染の拡大で記念式典の開催を急遽見送る自治体もあり、今年も今年もコロナに翻弄される20歳の新成人は少なくありませんでした。
その成人について今年の4月から成人となる年齢が20歳から18歳に引き下げられます。何が変わるのでしょうか。

コロナ禍の成人式!重点措置で見送りも
1月10日、千葉県浦安市は東京ディズニーシーで成人式を開催。人気キャラクターたちが新成人たちの門出を祝いました。

新成人は…
大人に一歩近づいたので親孝行して感謝の気持ちを伝えたい。

そんな新成人の晴れやかな気持ちに影を落としているのが新型コロナウイルスの感染再拡大です。

全国の自治体で最多およそ3万6,000人の新成人を抱える横浜市では式典を4回に分けて実施。会場ではマスクの着用やアルコール消毒などの感染対策が呼びかけられ、1席ずつ間隔を空けての開催となりました。

さらにワクチンを接種していない出席予定者には希望に応じて抗原検査キットを無料で配布するなど感染対策に神経をとがらしています。

感染拡大の影響で成人式が延期となる自治体も。
1月9日からまん延防止等重点措置が適用された広島市もその一つです。

コロナで延期になってしまった。

大学の入学式もコロナでなくなって、コロナのせいでいろいろな青春が奪われて悲しい。

2人で振り袖とスーツで成人式の気分を味わいに来た。

18歳成人で○○が可能に
今年も厳しい環境の中、成人の日を迎えたという人も多くいました。
その法律上の成人として扱われる成年年齢いまは20歳ですが、これが今年の4月1日に民法改正によって18歳に引き下げられます。これは実に140年ぶりの見直しということです。

日本でもすでに選挙権は18歳以上になっていますし、欧米など世界でも18歳を成人とするのが主流です。
では年齢引き下げでどういったことが変わるのでしょうか。
これまで通り飲酒や喫煙、また競馬や競輪などの公営ギャンブルは20歳になるまでできませんが、18歳から親の同意がなくてもクレジットカードや携帯電話の契約ができるようになります。そしてパスポートも10年用が作れます。

ちなみに今年の新成人はおよそ120万人でしたが、今年4月1日には18歳、19歳が一斉に成人なるということでかなりの数です。その数およそ230万人となります。
一気に増える新成人を狙って企業も動き出しています。

"投資に興味"が39.1%!18再成人で証券会社が注目
4月からは成人となる18歳で証券口座が開設できるようになります。証券会社も準備を進めています。

野村証券の平野和枝営業企画部長。
成人年齢の引き下げで投資家層の裾野が拡大することは野村グループの金融商品・サービスが多くの人に提供できる。

都内の会議室。早稲田大学の学生らで作る投資サークル「早稲田大学株式投資クラブ Forward」の集まりです。

大学生(22歳)
お題は金融引き締めで上がる株。

大学生(21歳)
今までの高い成長期待で上がっていた株は厳しいと思っていて…

週に1回集まり、投資の知識を深めるだけでなく、SNSでも24時間投資についてのやり取りをしています。
大学生(21歳)
資産運用の練習を始める学生やNISAなども始めている人は増えている。

マイナビの大学1年生・2年生を対象にした意識調査では「投資・投資信託に興味がある」と回答した人が39.1%いたことが分かりました。

サークルのメンバーたちは18歳で証券口座が持てるようになることについて…
1億%うらやましい。

1・2年生の時が一番時間がある。

3年生になると就活が視野に入ってくるので株ばかり勉強することができない。

一方、年齢引き下げによるリスクもあります。
投資に関する情報が世界では氾濫している。

どれだけ健全な情報を手に入れられるかは非常に難しい。

正しい判断に基づく情報を自分で選ぶことができる。これも重要。
