かつて携帯電話端末で世界トップシェアを誇ったのが、フィンランドのノキアです。一時はスマートフォンの 普及に対応できず、経営危機に追い込まれましたが、その後通信インフラ事業で復活を果たしました。いま、世界首位の中国・ファーウェイをどう追撃するのか、その戦略を来日しているノキアの会長に聞きました。
ノキア・ジャパン株式会社
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大江キャスターを迎えたのはフィンランドの通信機器大手「ノキア」のトップ、リスト・シラスマ会長です。
「アメリカがファーウェイなど中国企業の排除をしているが影響は?」
政治的な話や競合他社についてはコメントを控えます。
想定していたメーカーの製品が使えなくなったお客様がいたら全力で助ける。
実はノキアの創業は1865年。
当時の主力はなんとトイレットペーパーなどの紙製品でした。
その後、タイヤや長靴を扱うゴム事業などを経て携帯電話の製造に参入。
2000年代には世界のトップシェアを誇っていました。しかし、スマートフォンの台頭に対応できず業績はみるみる悪化。
そこで携帯電話事業をマイクロソフトに売却し、通信機器事業に注力することを決断したのがシラスマ会長です。
「中核事業がどんどん変わったが?」
中核事業を次々に変えたのは、その事業が失敗したから。
今回はそうならないように頑張る。
ノキアはいま通信インフラ事業で中国のファーウェイやスウェーデンのエリクソンに次ぐ世界第3位。
トランプ政権がファーウェイ排除を打ち出し事はノキアにとって大きな追い風です。
今後、この分野で世界トップになることはできるのでしょうか?
フィンランドは小さな国。
スーパーパワーになろうと思っていない。それも強み。
私たちの強みは信頼できる国として知られるフィンランドの企業であること。
「裏から製品にアクセスさせてほしい」と圧力がかかっても全力で抵抗する。
信頼できるメーカーとして世界で戦っていく。