
ノルウェーのノーベル賞委員会は10月7日に今年のノーベル平和賞をウクライナとロシアの人権団体とベラルーシの人権活動家に授与すると発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻で多くの人命が失われ、世界の安全保障が脅かされる中、平和と人権の維持に取り組む活動が評価されました。
ノーベル平和賞 ウクライナ・ロシア人権団体に
ウクライナ侵攻へのメッセージ
ノーベル賞委員会

ノーベル賞委員会は今年のノーベル平和賞を1人の個人と2つの組織に授与する。
ウクライナの人権団体「市民自由センター」は2007年に首都キーウで設立され、ロシアのウクライナ国民に対する戦争犯罪の特定や記録に取り組んできました。
ロシアや旧ソ連地域での人権擁護や政治弾圧の調査・告発で知られるロシアの人権団体「メモリアル」とベラルーシで拘束中の人権活動家、アレシ・ビャリャツキ氏の受賞も決まりました。
ノーベル賞委員会は3者の受賞の理由について「平和と民主主義のための市民社会がいかに重要かを示した」と説明しました。
ノーベル平和賞受賞の発表を受けてウクライナの人権団体は…
ウクライナ人権団体
「市民自由センター」

誇りに思う。多くの人権活動家の仕事が認められた証しです。
その一方でロシアの人権団体は最高裁の命令を受けて今年4月に解散を余儀なくされ、ロシアと関係の深いベラルーシ当局の取り締まりでビャリャツキ氏は現在、刑務所に収監されている状況です。
こうした中、ロシアによるウクライナ侵攻で今後懸念されるのが核兵器の使用です。
アメリカ
バイデン大統領

キューバ危機以来、アルマゲドンの可能性に直面したことはない。
アメリカのバイデン大統領は6日にアルマゲドン、世界最終戦争を意味する言葉を使いながらアメリカと旧ソ連が核戦争の瀬戸際に陥った1962年のキューバ危機以来の直接的脅威になり得るとの認識を示しました。
ウクライナ情勢が緊迫化する中での今年のノーベル平和賞について専門家は…
笹川平和財団
畔蒜泰助主任研究員

旧ソ連構成国の主要3ヵ国の人権に関わる団体・人物にノーベル平和賞を贈ったことは今のロシアに対する非常に重要なメッセージになっていると思う。
改めて平和の重要性を世界にメッセージとして送る意味合いがあるということ。