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[WBS]コロナ後のホームセンター!ニトリ+島忠 初の「融合店舗」[株式会社ニトリ]

2021年6月11日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コロナ禍で好調のホームセンター。

過去20年の売上を見てみるとほぼ横ばいが続いていましたが、去年が巣ごもり需要を追い風に伸びました。

ただここに店舗数の推移を重ねてみると、この10年は売り上げと比べて店舗の数が増え続けています。つまり限られた売り上げを奪い合っていることが分かります。

そうした中、6月11日に家具大手のニトリとホームセンター島忠の初めての融合型店舗がオープンしました。

株式会社ニトリ

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さいたま市に6月11日に開業したこちらの施設。

ニトリと書いてありますが緑ではなくオレンジ色の看板。「ニトリホームズ」という新しい店舗です。

その中を覗くとお馴染みのニトリの家具が並ぶ中、大工道具などニトリの店舗では見かけないDIY関連の商品が並びます。

この店は去年、ニトリがTOB(株式公開買い付け)による争奪戦の末、傘下に収めたホームセンター大手、島忠との初めての融合店舗です。

島忠の既存店を改装してオープンしました。

ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長、

住生活の総合提案型の専門店。

日本で初めて本格的なものが生まれた。

融合店ならではの仕掛けは2階の家具フロアにも。

例えばこちらのルームチェア、2万~5万円の商品はニトリのプライベートブランド。その反対側には20万円、30万円の商品が…高級家具に強みを持つ島忠がノルウェーから仕入れたものです。

低価格から中間の価格はニトリ、高価格は島忠と幅広い品ぞろえでお客様のニーズに応える狙いです。

島忠の家具は良いけど高かった。手ごろなのが手に入れば良い。

個人的にはニトリの製品が増えたのが良い。

今後は60店ある島忠の店舗を順次ニトリホームズなどに切り替え、島忠と名のつく店舗はなくなる予定。

巣ごもりの特需が落ち着くコロナ後を見据え、融合型ののホームセンターで他店との差別化を狙います。

今後も全国的な提携や合併が行われる可能性はある。

お客様にとって便利だから。

新たな展開を進めている企業はほかにも。

ショッピングモールのおしゃれな雑貨店のようなこちらの店舗。

カインズのライフスタイル事業部、曽根佑司マネージャー、

店舗名はスタイルファクトリー。運営はカインズになる。

ホームセンター大手のカインズが展開している新業態です。

カインズといえば郊外にある大型店で、プロが使う工具から生活雑貨まで幅広い商品を取り揃えていますが…

こちらは都市部で展開するために店舗は小型化。商品も一般消費者に向けたものに特化。買い物ついでに気軽に立ち寄れる店作りにしています。

あまり大型のカインズは行かない。こういうところ(商業施設)に入っているから来る。

「ここでよく買う?」

買います。来店すると1~2個必ず買う。

店内では商品を活用してどんな生活が送れるのか、ライフスタイルをイメージできるような展示を強化しています。

これもテレビ会議のときに壁紙を使って壁が映る一部分だけ風景を変える。

壁紙はコロナによるリモート会議の普及で販売数がおよそ8割増加。背景に映る部分だけを自分でプチリフォームする人が増えているといいます。

お客様の生活を作ることを主軸でやってる。自分の力で改善できることを知ってもらいたい。

カインズではDIYの需要はコロナ語も続くと見ており、こうした新業態の出店を加速したい考えです。

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