儲かる!億ヒット 年間1億個
冷凍焼きおにぎり作る最強の炊飯器
やって来たのは東京・港区にある日本水産。
そう日本水産といえばお魚の缶詰から魚肉ソーセージまでいわずとしれた大手水産メーカー。
でも注目の億ヒットはお魚とは違うちょっと意外な商品らしい。
宮崎志朗課長、それって何ですか?
大きな大きな焼きおにぎり。
日本水産の億ヒットは1989年発売の冷凍食品の大きな大きな焼きおにぎり。
作るのに意外と手間がかかる焼きおにぎりがレンチンだけで手軽に食べられると大ヒット!
レベルが高すぎる。表面カリッとしていて中身がすごいフワッとしている。
とんでもない寿司職人が握った寿司くらい空気が入ってますね。
「どれぐらい売れてるんですか?」
大きな大きな焼きおにぎりは年間1億個以上販売してます。
億も売れるヒミツを探るため…
早速焼きおにぎりを作っている八王子の工場へ。
と思ったらニッスイさんの工場はいま部外者の立ち入りは禁止とのこと。
そこでリモートでTBSにいるスタッフとつなぎ、日本水産の豊田直樹統括職長がリモートで案内。
広報の飯田哲哉さんがカメラマンを担当してくれることに。
「よろしくお願いします。」
巨大焼きおにぎり工場にいざ潜入!
「あ!お米が出てきた!」
洗米されたお米が機械の口からどんどんどんどん出てくる。
豊田さんによると焼きおにぎりを年間1億個以上作るために1番大事なのがご飯をたくさん炊くってこと。
そのために使われているヒミツ兵器が!
これが炊飯器になります。
「これ炊飯器!?長いですね。」
こちらが焼きおにぎり用の炊飯器。その特徴はとにかく長いこと。企業秘密ということでこれ以上はっきりとお見せすることはできないのですがただ長いだけじゃない!
ご飯の作り方が普通の炊飯器とはぜんぜん違う!
ご飯を蒸すことで炊けるようになっている。
ご飯を炊くじゃなくて蒸す?
機械の中はトンネルのようになっていてお米が進んでいくと蒸気がシューとかかっていく。
そして途中で一旦熱いお湯をくぐらせる。蒸気で温まったお米は水分を短時間で吸い込むんです。
で、またまた熱々の蒸気で蒸し上げる。
このトンネル型のスチーム炊飯器ならご飯を休みなくずっと作り続けることが出来る!だから多くの焼きおにぎりを作れる。
続いてご飯はこっちの機械に。ご飯に色がついてる!
ここで下味をつけています。
中にもしっかり味がついている。
おにぎりの表面だけでなく中まで醤油の味わいがするようにご飯全体に味付けしているんです。
そして成形機でご飯をおにぎりの形にしたら…
オーブンで焼いていきます。
オーブンから出てきたおにぎりを見てみると、あれ、完成品と比べると色が薄い。なんで?
おにぎりは合計2回焼くんですけど。
このあと醤油を塗るんですけど醤油が染み込みやすいように表面の水分を1回抜く。
「なるほど!」
そう、ニッスイの焼きおにぎりは2度焼き。一旦表面を乾かしたら企業秘密の機械で醤油ダレをかけて染み込ませ、2つ目のオーブンへ。
2度焼くことで醤油ダレがよく染み込み、外はカリッと中はふくっらになるんですって!
「うわ~!美味しそう!」
こうしてできた焼きおにぎりはマイナス30度以下で急速冷凍。するとお米の組織を壊さず美味しさをそのまま保存できる。
大きな大きな焼きおにぎりが億ヒットでがっちり!