3月2日、レギュラーガソリンの全国平均の小売価格が発表され、8週連続の値上がりとなりました。ウクライナ情勢を背景に今後も燃料価格の上昇が見込まれる中、食品メーカーが新たな取り組みを始めました。

原油高騰で企業タッグ!即席麺とビールを共同輸送
都内でも安いといわれるガソリンスタンド「シンエネ 八幡山SS」。

1リットル164円の表示が。

お客さんは…
ガソリンちょっと上がりすぎだと思う。

もう高止まりかなと思って下がるのを待っていたらウクライナ侵攻があって、もう諦めに近い。

経済産業省が3月2日に発表したレギュラーガソリン1リットルあたりの小売価格は8週連続で値上がりしています。

シンエネ 八幡山SSの佐藤大所長。
頭が痛い。

安くなる要因が見つからないので、もうしばらく高値が続くのでは。

原油価格高騰が続く中、運送費を節約しようと日清食品とサッポログループが3月2日から始めたのが…

日清食品ホールディングスの浦田博史さん。
今回、サッポロの車両の空きスペースを有効活用することでトラックの使用台数を約20%削減することが可能になった。

サッポロのビールと日清食品の即席麺を同時に運ぶ共同輸送です。

今までサッポロのビール樽をトラックいっぱいに積んだ場合、重量オーバーになってしまうため上半分のところに大きなスペースができていました。このスペースを有効利用しようと考えたのが重量の軽い即席麺で埋めることでした。

日清食品とサッポログループは3月2日から静岡~大阪間で共同輸送を開始。

もともとはトラックドライバー不足の対応や環境負荷軽減のために生み出されたものですが、原油価格高騰のいま配送コストを2割削減できることはとても有効だと話します。

サッポログループ物流の野倉健児さん。
燃料が高くなることによってコストが上がるので、今まで取り組んでこなかったこと、さらに複数社を巻き込んだ共同輸送が非常に重要になってくる。
