全国の空き家の数のグラフです。年々増加していて30年前に比べると2倍以上となっています。

放置しておくと景観の悪化だけでなく倒壊のリスクも高くなる空き家の問題ですが3月28日に日産自動車が自治体と協力して、その空き家を有効活用しようとする新たな取り組みを発表しました。

車中泊で空き家活用!?日産キャラバンが一役
日産自動車が茨城県高萩市と共同で新たに始める実証実験。それが…

日産自動車 日本マーケティング&セールスの神田昌明さん。
キャラバンで車中泊を体験するという今回の協定は初めて。

車中泊を軸とした観光事業です。

日産が参加者に車中泊に対応した車「キャラバン」を貸し出し、市は海岸やキャンプ場など車中泊の場所を提供します。

今はプライベートで使う人も多い。

どういう使い方をするかというニーズの把握を今回の高萩市との締結でできると思う。

釣りや乗馬などアウトドアを楽しめる町を打ち出す高萩市。今回、自然以外にあるものを観光資源として活用します。

高萩市の大部勝規市長。
車中泊だから車の中でできない部分を空き家を使う。

市街地から来るまでおよそ30分。今回活用するというこちらの一軒家ですが、実は空き家だといいます。

高萩市 企画部地方創生課の松本鮎子さん。
築100年以上の民家。持ち主が改修してきれいな状態。

家主は市外に住んでいて現在はほぼ使われていません。そこで車中泊では重要となるトイレや風呂場など水回りを利用してもらおうというのです。

利便性もいいし、初心者も気軽に体験できる。

旅館業の許可が必要となるため寝泊まりはできませんが、居間では一時的にくつろぐことは可能です。
高萩市では空き家の数が353戸。5年前と比べ120戸増えました。

今回の車中泊を通じてこれまで活用が難しかった山間部の空き家の新たな可能性を探る狙いです。
将来的には家主が収入を得る一つの手段にはなる。
