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[WBS]まだ6月ですが…!猛暑100地点 野菜栽培影響も…[日本製紙株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

6月28日も日本列島は猛烈な暑さとなり、6月としては初めて全国の100地点で35度以上の猛暑日となりました。

この猛暑により野菜の栽培に早くも影響が出始めています。

猛暑日100地点 あすは40度も!

気温が高すぎて…野菜に影響

照りつける太陽。東京都心では35.1度まで気温が上がり4日連続の猛暑日になるなど全国100地点で35度以上となりました。

6月28日に九州北部や四国、近畿などで梅雨明けが発表され、これまでで最も早い梅雨明けとなりました。

6月29日もこの危険な暑さは続き、関東地方で40度近い最高気温が予想されています。

35.3度まで気温が上がった群馬県沼田市。

異常な暑さにレタス農家では異変が起きていました。

レタス農家
見城順一さん

ナイフを入れなくてももげる。高温障害で腐敗している。
芯が溶けてしまっている。

レタスの芯を見ると茶色く変色。外側の葉っぱはしおれて地面に張り付いてしまっています。

気温が高すぎてうまく成長できず、芯から腐ってしまったのだといいます。

レタス農家
見城順一さん

けさは一つもなかった。昼前にこの状態になった。

この畑では1日に5,000~6,000個のレタスを収穫しますが、6月28日は収穫分のおよそ3分の1を廃棄せざるを得なかったといいます。

新たに作付けした分も暑さが続けばうまく育たない可能性があります。

レタス農家
見城順一さん

この1年で4割くらい出荷できなくなる。
先行き不安、毎日「どうしようか」と。

今後注意が必要なのは水不足です。

気象庁は西日本では近畿、中国、四国を中心に5月上旬から雨量が少なく平年の半分以下のところがあると発表。

高知県の早明浦ダムでは貯水率が35%ほどとなっています。

電力逼迫で注目 企業の"発電"

暑さにより厳しさが続くのが電力供給です。

政府は6月29日も電力の需要が極めて高い水準で推移することが予想されるため東京電力管内に発令している電力需給逼迫注意報を続けると発表しました。注意報は3日連続です。

電力の逼迫で注目されているのは企業のある設備です。

6月28日午後4時。

大熊智司記者

こちらの工場ではこれから自家発電による発電量が引き上げられます。
発電量が上昇しているのが分かります。

ダンボールの材料となるシートを製造する日本製紙 関東工場草加、27年前から都市ガスを使い発電をしています。

この発電で工場の全ての電力と隣接する関連会社の工場の電力の一部を賄っているといいますが…

日本製紙 関東工場草加
石橋仁さん

電力供給の要請がきたときに余力のある発電機で発電して東電の要請に応える。

今回、東京電力からの要請を受けて27日と28日に3時間ずつ、それぞれ一般家庭1万2,000世帯分の電力を東京電力に供給しました。

東京電力では自家発電設備を持つさまざまな企業からこうした電力の供給を受けているということです。

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