
不二家のクッキー「カントリーマアム」。7月12日から商品の内容量がこれまでは20枚でしたが1枚減って19枚になりました。価格はそのままなので実質的な値上げということになります。原材料価格の高騰が続いていることから内容量を減らし、実質的な値上げをした商品は数多くあります。この内容量を減らしての実質的な値上げと通常の値上げ、消費者はどちらの方を選ぶのでしょうか。
量を減らして実質的な値上げ!決断企業の"苦しい胸の内"
7月12日に日本ハムの東京支社を訪れるとある会議が行われていました。新商品のアイデアを発表する企画会議。若手社員が次世代の主力商品となるアイデアをプレゼンします。
一方で現在の主力商品については苦しい判断に迫られていました。
日本ハム
加工事業本部 マーケティング推進部
長田昌之部長

今の価格を維持しつつ規格重量を少なくする価格改定を行う。
10月からシャウエッセンは1袋あたり127gから117gに変更。価格は維持しつつも内容量を減らすことを決断しました。実はこの商品、2月に一度値上げを行ったのですが…
日本ハム
加工事業本部 マーケティング推進部
長田昌之部長

店頭の売価が上がるとお客様の買い控え、購買点数が減るということが2月以降起こった。
再度急激な原料高騰に対する価格改定を検討する際にお客様のポケットプライス(=買いやすい価格)を外さない規格変更を選択した。
内容量を減らしても味や食感を保つための検証や工場での製造方法の変更などが必要なため単純な値上げよりも労力がかかります。それでも日本ハムは前回の値上げの苦い経験をもとに内容量の変更を選択しました。
日本ハム
加工事業本部 マーケティング推進部
長田昌之部長

直近の食品の相次ぐ値上げでお客様の生活防衛意識が非常に強かったことを踏まえて今回の計画になった。
量を減らす"実質値上げ"!消費者はどう感じる?
内容量を減らす実質値上げと実際の値上げ、街でどちらが良いか聞いてみると…
24歳

価格が上がる方が私はいい。
番組スタッフ
実質値上げをどう思う?

24歳

容量減らしてせこいな。
30代

難しいけど価格据え置きかな。
価格が高くなると買わなくなる。
50代

価格が上がる方が納得感がある気がする。
量は減らさず値上げ!
減量は「使い方が変わる」
こうした中、内容量は減らさずに実際の値上げをした企業は…
ガリガリ君などを手掛ける赤城乳業は9月以降、アイスクリームなど29品目を値上げします。7本入りのガリガリ君ソーダは1箱30円ほど上がって410円に。ただ本数や内容量などはそのままです。
赤城乳業
萩原史雄さん

量も一つの品質になっているのでお客様は7本入りが6本入りになったら品質が落ちたと感じると思う。
こちらの企業も…
石井食品
石井智康社長

ミートボール、テリヤキ味とトマト味。2月に一部取引先に対し出荷価格を改定した。
ミートボールが全体の売り上げの7割を占める石井食品。そのミートボールの出荷価格を14年ぶりに値上げしました。ただ内容量については小さくしたり、10個から数を減らしたりすることはないといいます。
石井食品
石井智康社長

急に1個変わったときに、いままで5個ずつ弁当に入れていた人たちからすると5個と4個になってしまうのは使い方として変わってしまうので難しい。
ミレニアル世代の特徴とは…
値上げか内容量を減らす実質値上げか、消費者は実際にどちらを好むのでしょうか。プライシングスタジオがアンケート調査したところある特徴が浮き彫りになったといいます。
プライシングスタジオ
髙橋嘉尋社長

実質的な値上げを不快に感じる人と仕方ないと思う人をそれぞれ表している。
26~35歳は顕著に不快に感じると言っている。
26~35歳のいわゆるミレニアル世代は内容量を減らす実質的な値上げに対し不快に感じると答えた割合が62%と他の世代と比べて明らかに高くなっています。その理由は…
プライシングスタジオ
髙橋嘉尋社長

結婚したり子どもが生まれたりライフイベントも多い。
消費に計画性を求められたりしてくるので価格に対して結構敏感。
こうした特徴から企業には商品の値上げを行う際に戦略が求められるといいます。
プライシングスタジオ
髙橋嘉尋社長

26~35歳をメインターゲットとしている商材が中身を減らして料金を据え置く施策をとるのであれば非常に注意が必要。