自動車の自動運転技術の開発が進む中、ついに船も自動運転に向け動き出しました。
1月11日に小型旅客船としては世界で初めてだという無人運転の実証実験が行なわれました。
"船員不足"解消につながる!?世界初!自動運転の小型旅客船
神奈川県横須賀市。
こちらは沖合1.7キロにある無人島「猿島」と本土を結ぶ小型旅客船「シーフレンドゼロ」です。
林智博記者。
いま小型旅客船が岸から離れました。細かい操作が必要に思えますが順調な滑り出しに見えます。
小型旅客船の無人運転プロジェクト「MEGURI2040」。日本財団が主導し、横須賀市や丸紅などの企業が参加しています。
この船には障害物を検知する3台のカメラや位置情報を把握するセンサーなどが設置されていて、その情報を元にAIが自動で運航します。
小刻みに動くレバー、前方から船が来たので自動で減速。交差することができました。
さらに…
着船予定位置まで残り20メートル、15メートル。
微妙な加速と操船で着岸。小型旅客船を使い、船の出発から接岸まで全て自動運転で行う実験は世界で初めてだといいます。
国内の旅客船の船員は2,000年以降、20年間でおよそ3割減少。
今回の実験はこうした船員不足の解消につながることが期待されています。