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[WBS] コロナで激変 ホテル業界!依頼殺到の再生請負人![株式会社ナインアワーズ]

2020年10月6日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コロナ禍で厳しい状況にあるホテル業界ですが、生き残リを賭けた動きも始まっています。

いま依頼が急増しているホテル再生請負人を取材しました。

株式会社ナインアワーズ

[blogcard url="https://ninehours.co.jp/"]

東京・新宿の歌舞伎町にあるカプセルホテル。

都内最大級、400人以上が泊まれるこちらはバブル期の1987年にオープンしました。

当時は終電を逃したモーレツサラリーマンが頻繁に利用。人気を博しました。

このホテルを運営するのが渡邊保之さん。実はコロナで崖っぷちに立たされています。

飲み屋でのクラスターとかがあり新宿が日本全国で一番怖い場所みたいな感じになった。

自慢の大浴場は一時閉鎖。お客様の数は前の年と比べて最大95%も減少しました。

実は渡邊さん、全国展開するカプセルホテル「ナインアワーズ」の運営責任者だったのです。

中はオシャレなデザインで1泊2,900円で泊まれます。

女性からも人気があり、今回で3度目というお客様も。

きれいだし、宇宙船みたい。

渡邊さん、ナインアワーズのノウハウを活かし赤字のホテル再生事業に乗り出していたのです。

まずテコ入れしたのは自慢の大浴場。

大きな氷を次々と浴槽に入れています。これが評判の新サービス。

サウナの温度は高めの100度に設定しました。

火照った体を13度の氷風呂で一気に冷やします。

めちゃめちゃ冷たい。

こんなサウナなかなか珍しい。めちゃくちゃ僕は好き。

早速その効果が…稼働率は20%に回復しました。

そこには独自のコロナ対策も。

カプセル内を1つ1つ、UV(紫外線)照射器で滅菌。

料金は1泊2,400円から。その時の込み具合で変えることにしました。

非常に厳しい状態ではあったものの立地や対策で十分黒字化していける。

コロナ禍でいま渡邊さんの元には再建依頼が続々と舞い込んでいます。

来年の需要回復をにらみ大規模な回収も計画中。

今こんな状況だから皆さん縮こまっている。

ここから攻めに転じてマーケットの拡大を目指したい。

メトロエンジン株式会社

[blogcard url="https://metroengines.jp/"]

ホテル業界の苦境はコロナ以前から予測されていました。

こちらはホテル市場をAIで分析しているベンチャー企業。

今後開業するホテルが目白押しだといいます。

紫はこれから建つ予定のホテル。

都内で開業予定のホテルが3年以内に127軒もあるのです。

東京・大阪・京都ともにホテル不足からその後一気に増加。

去年すでに需要と供給が逆転していたのです。

メトロエンジンの小阪翔COO、

コロナが始まる前でも供給過多の状態になっていた。

供給過多に新型コロナが直撃したホテル業界。AIはどんな未来を予測するのか?

今まで起きたことがないケースだとAIでも未来予測ができない。

今後1年以内に37軒のホテルが開業予定の京都。

その1つ「梅小路ポテル京都」は来週オープンします。

ホテルではなく「ポテル」とは…

ただ泊まるだけでなく、ポーッと過ごせるをコンセプトにしています。

一番の自慢はこのお風呂。昭和の古き良き銭湯を細部に至るまで再現しました。

供給過剰のホテル市場で差別化を図っています。

1部屋1泊1万6,000円から。

コロナによる逆風が吹く中でも新たな試みで生き残りを賭けます。

JR西日本ホロニックの長田一郎代表、

インバウンドがメインではない。

家族や個人利用の方に集っていもらえるのが一番いい形。

一方、2025年に万博を控えている大阪。

その開催を待たずとして6月に閉館したビジネスホテルが…

ホテルの運営会社「WBFホテル&リゾーツ」がおよそ160億円の負債を抱えて倒産したのです。

この建物を所有するオーナー企業はホテルとしての運用を諦めていました。

三井物産・イデラパートナーズの長濱現取締役、

このままホテルで運用すると不動産の価値が大きく下がる。

ホテルからオフィスにコンバージョンする。

ベッドやユニットバスを取り外し、3人用の小型のサテライトオフィスに転用します。

AIでも予測不可能な日本のホテル業界。厳しい戦いが続きます。

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