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[モーニングサテライト]【ふちこの突撃マーケット】今こそ見直す"値上げ"時代の家計防衛術[株式会社日本経済新聞社]

2022年6月14日

モーニングサテライト

ふちこの突撃マーケットです。

今回の手間は前回に引き続き「今こそ見直す2値上げ"時代の家計防衛術」です。今回は食費の節約術について取り上げます。

総務省の4月の家計調査によると家計の消費支出のうちのおよそ4分の1が食費ということになっています。

消費支出の内訳
食料25.3%
住居5.8%
光熱・水道8.9%
家具・家事用品3.6%
被服および履物3.5%
保健医療4.6%
交通・通信13.8%
教育7.9%
教養娯楽9.4%
その他消費支出17.2%
2022年4月/2人以上の世帯

値上げの加速によって今後ますます食費が家計を圧迫しそうです。

この状況を乗り切るために私たちが今すぐ実践できる節約テクニックとは。

食費の節約テクニックとは?

節約術を考えるのはまず家計簿。人呼んで家計簿マイスター、日本経済新聞の小栗太編集委員に話を伺いました。

日本経済新聞
小栗太編集委員

キーワードはシンプルオリジナル
私のつけている家計簿はペラペラ。
1日に1行、しかも5分以内に必ず終わる。
オリジナル、自分にあったものをつくるのが大事。

小栗家の家計簿
シンプル1日1行 5分以内
オリジナル自分の暮らしに合わせる
食費を見直す余地あり
収入食品雑貨・医療衣服交通・通信教養・娯楽その他支出残高
1日3,550雑貨5505503,000
2日50,000食品3,290 JR420小遣い3,0006,71046,290
3日 046,290
4日食品2,750雑貨1,8104,56041,730
5日外食5,500妻・服7,000映画5,80018,30023,430
6日食品2,6302,63020,800
7日食品4,460雑貨2,3406,80014,000
8日014,000
9日食品4,550地下鉄4404,9909,010
10日食品3,7803,7805,230
小計53,55026,9604,7007,0008605,8003,00048,320

日本経済新聞
小栗太編集委員

家計簿の見本を作りましたが、これを見ると一目瞭然でほとんどが食費。

毎日のことなのでやはり食費はかさみます。

ということで小栗流節約テクニックです。

小栗流節約テクニック①「値引きのタイミングを逃さない!」

日本経済新聞
小栗太編集委員

商品ごとに買い物する店、今日のレシピは何にしようかと決めた時点で行く店を変える。
食品を買う場合はポイントよりも値引きシールをみる。
圧倒的に違う。
半額や30%オフになるのでポイント(還元率)なんて全然比にならない。
ベテランの主婦など値引きシールハンターと言われる。
値引きシールを目当てに時間ぴったりに売り場に行く強者もいる。

小栗流節約テクニック②「やっぱり安いPB商品」

日本経済新聞
小栗太編集委員

最近、改めて注目されている。
PB商品プライベートブランド
定番商品と同じメーカーが作っていることが意外と多い。
お店からするとPB商品はお客さんを集めるための格好の道具。
PB商品に関しては値上げしない宣言をしている大手スーパーもある。

小栗流節約テクニック③「自給自足」

日本経済新聞
小栗太編集委員

家庭菜園。
いま京野菜を育てるのにはまっている。九条ねぎ、万願寺唐辛子。
これを自分の家で作ってパスタに入れて食べる。
楽しみながら食費を節約する手法もいいのではないか。

じつはいまこちらが人気になっています。利用者数で国内トップの料理レシピ動画サービス「クラシル」。

動画で調理方法を学ぶだけでなく、スーパーのチラシ情報などをゲットできるという機能があります。

登録店舗の数はおよそ3万。お買い得商品のラインナップをチェックできるというものです。

さらにいま改めて注目されているのがサランラップやジップロックなどです。

食材の保存は一つのポイントになりそうですね。

最近のトレンドについてメーカーに聞きました。

旭化成ホームプロダクツ
片山洋希さん

共働き世帯の増加による時短意識の高まりや物価高騰による節約意識の高まり、コロナ禍でのまとめ買いの増加の中で冷凍保存に関するニーズが高まっている。
毎日の料理の時短や節約、栄養バランスアップのために食材やおかずを冷凍ストックすることを"冷凍貯金"と呼ぶ。

冷凍貯金という言葉ご存知でしょうか、この春、旭化成ホームプロダクツなどは冷凍貯金の慣習を広めるためにプロジェクトを立ち上げました。

アンバサダーの一人、西川剛史さんによると冷凍するときのポイントは密閉する前にあるということです。

冷凍生活アドバイザー
冷凍貯金ラボ アンバサダー
西川剛史さん

先にまず空気を追い出してほしい。
しっかり空気を追い出してほしいので真ん中だけ空気穴を残して両サイドのジッパーは閉じてほしい。
あとから均して、薄く平らにすることで均一に冷凍することができる。
すると品質も均等になります。

冷凍した食材を使って豚肉(焼肉のたれ)と玉ねぎの炒め物を作ってみました。

今回は解凍はせずに豚肉はほぐしながら、そして玉ねぎはそのままフライパンへ。

フタをして中火で蒸し焼きにして、水分が飛ぶまで炒めて、最後にハチミツを加えます。

片渕茜キャスター

完成しました!
だいぶ簡単。ほとんど蒸して、炒めて、味付けしただけ。

食材を有効活用するための冷凍貯金、今後そのメリットを伝えていくためには…

冷凍生活アドバイザー
冷凍貯金ラボ アンバサダー
西川剛史さん

時間栄養お金がためられるのが冷凍保存、冷凍貯金のメリットになる。
食材やおかずの適切な冷凍保存方法、解凍方法を伝えることで家事の負担軽減や忙しい毎日にゆとりをうむことに貢献できるうような発信をする。

ほかにも節約アドバイザーの丸山晴美さんによると下味冷凍を1年間続けた場合、5万円近くの節約につながるということです。

下味冷凍は調理する際の手間を省くだけでなく、食材の乾燥や酸化を抑えておいしさをキープする効果もあるということなので上手に活用できるとお金だけでなく、時間や栄養のムダもなくすことができるかもしれません。

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