コンビニだけ見る!謎の儲かり商品!じわじわ増?分厚いマンガに意外ファン
コンビニだけ見る!よく知らない会社。
やって来たのは都内のローソン。
入ってすぐある雑誌コーナーにコンビニでだけのものありますよね?
「こういうのよく見ますよね。」
雑誌コーナーの上にあるマンガの棚。
そこにはなぜか分厚い背表紙のゴルゴ13、美味しんぼにクッキングパパなどなどちょっと独特のラインナップ!
しかもいわゆるマンガの単行本とはちょっと違う感じもしますが…
ローソンの内藤竜介さん、これって何ですか?
コンビニ専用に刊行されているコンビニコミック。
「コンビニ専用のコミック?」
コンビニコミックの中では主力商材。
そう、このマンガはコンビニにだけ売っているコンビニコミックというもの。
コンビニの雑誌コーナーもジワジワと縮小する中、なぜかこれが売れてるらしい!
そこでコンビニコミックで結構がっちりだという日本文芸社へ。
日本文芸社といえばおじさんたちが特にご愛読「漫画ゴラク」の出版社で、人気連載は「ミナミの帝王」「酒のほそ道」「白竜」などなど。
日本文芸社 営業部課長の齋藤浩一郎さん。
日本文芸社の齋藤です。よろしくお願いします。
齋藤さん、コンビニコミックは本当に儲かっているんですか?
年商36億円。
コンビニコミックはコミックス売上げ全体の約4割。
儲かってます!
スゴい!その知られざる作り方とは!?
その特徴はなんといってもボリューム!
通常の連載作品は単行本になるんですが、コンビニコミックは単行本の中から話を抜粋してボリューム感を出す。
普通、マンガの単行本は雑誌で連載10話分ぐらいを1冊にまとめて発売。
ところがコンビニコミックは1冊に20話くらい入れちゃう!
その代わり、その中身は過去に出した単行本からオムニバス方式で話を抜粋するっていうのが主流。
ちなみに単行本のようにカバーもなく紙も雑誌と同じようなものを使うのでお安く、大体お値段500円、ワンコインくらいっていうのが多い。
そのコンビニコミック、一体誰が買っているのか!
斎藤さん曰く、明確なターゲットがあるらしい…
コンビニコミックは主に40代以上の男性を中心に愛読。
40代以上はまだ紙のコミックに親しみを覚えている方が多い。
お客さんにも聞いてみると…
コンビニに行って目に止まったら買う。
友達とコンビニ寄って時間あるとき表紙見て買う。
皆さん、お昼ご飯を買いに来たときなどついでにっていう人が多いみたい。
じつはある職業の人にも根強い人気で…
タクシー運転手。
ゴルゴ13とかね。
「待ち時間に読んだり?」
読んでます。
タクシーやトラックのの運転手さんは待ち時間に車の中で読むのにピッタリなんですって!
40代以上のおじさんがメインターゲットってことで売れるジャンルも独特!
1つはゴルゴ13などのハードボイルド系。
そしてもう1つは美味しんぼなどといったグルメ系。食べながら読むんですかね、これ?
さてこちらの日本文芸社でコンビニコミックの新刊の会議がある!
ということでちょっとお邪魔してみると…
題材となるマンガは酒と肴をこよなく愛する主人公が岩間宗達がさまざまな形でお酒を楽しむ描写が人気の酒のほそ道。
そのテーマ決めと何を載せるかの会議のよう。
齋藤と竹股がいたら…
友達呑み編だからか!
この話を使うかチェックして50話くらい選ぶ。
そう、酒のほそ道のコンビニコミックは呑み相手や呑む場所などテーマを決め、そのテーマに合った内容を抜粋して出しているんです。
ちなみに酒のほそ道のコンビニコミックで一番売れたのは旅をテーマにまとめた「ホロ酔い叙情編」なんですって。
テーマが決まったらいよいよ本作り!ここでもコンビニコミックならではのこだわりが!
日本文芸社 営業課長代理 鈴木洋平さん。
普通のコミックは背表紙にタイトルと巻数を表記。
コンビニコミックはタイトルとサブタイトルを表記。
サブタイトルでテーマを知ってもらう。
そう、基本平積みにならないコンビニコミックは手に取ってもらうため背表紙が大事!
ここにこの巻のテーマをどんと入れるのはもちろん、キャラを入れたり、美味しそうなイラストを入れたりと頑張って詰め込む。
今後もお客さんが興味を引くテーマを考え、コンビニコミックを出していきたいという日本文芸社さん。
コンビニコミックでがっちり!