コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などで混乱と分断に陥っている世界にどう立ち向かうか、世界のトップ経営者が東京で議論しました。
世界の経営トップが議論
創造性や経済安全保障
11月8日・9日に開催される日本経済新聞社主催の世界経営者会議。
トップバッターとして登場したソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長は創造性を強調しました。
ソニーグループ
吉田憲一郎会長兼社長

逆風に立ち向かうためにも想像力、クリエーティビティーが必要。
エンターテイメント事業に注力していきたいと話した吉田社長。
ホンダと共同で展開する電気自動車事業についても家庭用ロボットaiboの技術が生かされているといいます。
ソニーグループ
吉田憲一郎会長兼社長

車の機能がソフトウエアによって定義される。
ソフトウエアは通信の技術でアップデートする。
aiboはそういう構造。
今後変化するモビリティにおいて安全面、ソフトウエアを含めたエンターテイメントでも貢献したい。
その電気自動車は2025年が大きな分岐点だと話したのが日本電産の永守重信会長です。
日本電産
永守重信会長

価格競争から安い車が出てきて普及していく。
安い値段で売れる車を造れるキーパーツを提供したい。
一方、11月9日の会議では経済安全保障について話し合われます。
そこで登壇するのはビッグデータの解析を手掛けるフロンテオの守本正宏社長です。去年10月から同くじで開発したAI(人工知能)を使った企業の経済安全保障に関するサービスを開始しました。
米中対立などで経済安全保障に関心が集まる中、日本はどのような備えが必要となるのでしょうか。
フロンテオ
守本正宏社長

まず現状把握。
自分たちのサプライチェーンや実際におけるリスクを把握していく仕組みをつくっていく。
これは企業だけでなく、国にも求められることだと主張します。
フロンテオ
守本正宏社長

これは安全保障なので国家としてどうあるべきかも関連してくる。
世界をどうしていくのか、新秩序をつくるためにも現状把握ができる、世界を知る機能は国も持つ必要がある。