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[WBS][NEXT STAGE コロナとの戦い]ワクチン3月に受けられる?[練馬区]

2021年1月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世界でワクチンの接種が加速する一方、日本国内では来月にも医療関係者などから接種が始まる予定ですが、自治体ではどのように準備が進められているのでしょうか?

練馬区

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先月14日からワクチンの接種が始まったアメリカ。

カリフォルニア州では13日からディズニーランドの駐車場でワクチンの接種が始まりました。

アメリカは医療機関などでの個別接種と並行してこうしたワクチン接種のために会場を設けた大規模な集団接種を進めています。

一見、スムーズに見えますがアメリカのワクチンの摂取は全国で1,000万回と目標の半数にとどまっています。

カリフォルニア州オレンジ郡のドナルド・ワグナー管理委員、

州のワクチン供給にはがっかりだ。群にもっと早く卸してほしい。

マイナス70度での輸送や保管、準備したワクチンを期限内で使うための医療者や事務スタッフの確保など実際の接種には多くの人や物が必要です。

地方自体の財政難なども影響し、計画通りに進んでいないのです。

日本での準備はどうなっているのでしょうか?

峰村美穂記者、

こちらに新たに設置されたのは住民接種担当課です。

練馬区は去年12月、新型コロナワクチン専門の部署を開設。ワクチンの接種に向けた準備を始めています。

練馬区が望ましいとしているのが個別接種。しかし自治体に供給されたワクチンを小分けにして分配できなければ集団接種の形を取ることになります。

どちらの形になっても対応できるよう練馬区は同時並行で準備を進めています。

区民に送るクーポンのイメージを作っている。

集団接種になった場合、紙の接種券が配られます。誰がどのワクチンを摂取したのかをその紙にシールを貼り付けて管理する仕組みです。

また大勢が集まれる大きな会場が必要になりますが、候補となる施設すら未だ地図には示せていない状態です。

日本国内では2月にもアメリカ製薬大手ファイザーのワクチンが承認され2月下旬には医療従事者、3月下旬には高齢者から順次一般向けの接種が開始される予定ですが課題は山積しています。

練馬区はスムーズにワクチンを接種するためにはまずは個人の感染対策が重要になるとしています。

練馬区の住民接種担当課、中島祐二課長、

陽性患者やPCR対象者が増えるとワクチンの体制をとるのが難しくなる。

まずはコロナの感染拡大を抑えるような取り組みをしてもらえれば。

こうした中、ワクチンの接種で注目されているのが中東のイスラエル。

現在3回目の都市封鎖が続いていますが人口1,000万人のおよそ2割がすでに1回目の接種を終えています。

そのヒミツがここに…

巨大な倉庫でワクチンを一括管理しています。

イスラエルは国民皆保険制度を取っていますが健康保険組織は医療機関の運営もしています。

そのため患者の個人情報から人や物などもまとめて管理していて、無駄のない供給網を敷いているのです。

このセンターから各接種会場に必要な分だけのワクチンを発送している。

予約案内を医療者のスマホに直接送るなどデータ管理や手続きは基本的にデジタル化されています。

接種は医療機関よりも専用の会場での集団接種が中心です。

そして夜になっても人が集まっている理由が…

ワクチンは余っても再保存できない。その分は優先対象でなくても受けられるから来た。

民族によって進み具合に大きな差があるなど批判もありますが集団免疫の獲得に向けて世界の先頭を走っています。

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