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[WBS]上位2社を占める!韓国勢漫画アプリ躍進のワケ

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本での漫画アプリの利用率。

LINEマンガ(韓国)41.9%
ピッコマ(韓国)37.3%
少年ジャンプ+23.4%
めちゃコミック22.7%
コミックシーモア21.9%

日本の出版社系を押さえて韓国のIT企業が上位1位、2位を占めています。日本のお家芸ともいえる漫画でなぜ韓国のアプリが人気なのでしょうか。韓国でその理由を取材しました。

日本のお家芸危うし!?躍進!!韓国 韓流タテ漫画

ソウル中心部にある文化施設「ソウルアニメーションセンター」。ここでは韓国国内で流通する漫画が集められています。

ソウル支局
武部慎一記者

こちらは少年向けの漫画雑誌の創刊号ですが、日本と同じような名前がついています。「少年チャンプ」、そしてこちらは「コミック・ジャンプ」と書かれています。

韓国でも90年代に少年漫画が流行。日本の漫画もライセンス契約を通じて翻訳され、人気となりました。

しかし、韓国の漫画市場はスマートフォンの普及で一変したといいます。

漫画評論家
朴仁河さん

2000年代に入り漫画雑誌が青少年のメイン文化から外れた。
ウェブトゥーンという新しい媒体への転換が起きた。

韓国がシフトしたのが縦読み型の漫画「ウェブトゥーン」。

コマ割りが多く横に読む日本の漫画と違い、1コマずつ縦になっていてスクロールしながら読む形式でスマホで読むことに特化しています。

漫画家の朴泰俊さん。日本のLINEマンガで人気の「外見至上主義」という作品の作者。現在は5作品を連載している売れっ子。作品はすべて縦型です。

こんな仕掛けも…

漫画家
朴泰俊さん

こうした音楽も僕たちが作っている。

ネットでの購読が前提のためシーンに合わせた音の演出もできます。

漫画家
朴泰俊さん

直線的で簡潔に縦スクロールでしか下げられないため、どうすれば読者に多くのインパクトと感動を与えられるか演出を研究しないといけない。

もともとは出版漫画家が夢だった朴さん、あるきっかけで縦型漫画家になりました。

漫画家
朴泰俊さん

作家のところに弟子入りし、勉強してもデビューできる道が狭かった。
挑戦漫画とは誰でも漫画を書いてネット上に投稿できるもの。

いち早く縦型漫画を始めたのが韓国のIT大手「ネイバーウェブトゥーン」。挑戦漫画について編集者に聞くと…

ネイバーウェブトゥーン編集者

「挑戦漫画」はプロやアマチュアの漫画家が読者からの反応がすぐに分かる空間。
ウェブトゥーンサイトに入るとここに"アップロード"のボタンがある。

挑戦漫画とは誰でも作品を自由に投稿できるシステム。日本でもインディーズと名付けて運営していて、世界で80万人以上が投稿しています。

コメント数や読者の評価など人気に応じて連載できるかが決まり、連載となれば課金や広告などで平均年収はおよそ3,000万円ともいわれます。

ネイバーウェブトゥーン編集者

スター漫画家がたくさん生まれ、テレビや記事も出て、アマチュア作家たちがたくさんアップロードしている。

人気作品は最大10言語に翻訳されて、100ヵ国以上で配信。言語だけでなく通貨なども国に合わせて描き直し配信されます。

ネイバーでは各国で新人作家を発掘するためコンテストを実施するなど世界中の才能の囲い込みを狙います。

また、今後さらに力を入れるのがこうした漫画の映像化です。

ネイバーウェブトゥーン
金鉉祐さん

ここ5年間でウェブトゥーン原作、40以上の作品をドラマや映画を公開した。
今140から180作品を準備している。映画やドラマを楽しんだら原作は面白いんだろうと思い購読する。この循環が良い影響を与えている。

世界的に普及が進み、2028年には現在の7倍の3兆円以上の市場規模になるという縦型漫画。

日本企業も今年に入り相次いで本格参入していますが、専門家は…

京都精華大国際マンガ研究センター
具本媛研究員

もう確実に世界市場は変わっているというのが、やっと日本でも見えてきたのかなと思う。
確実に日本だけではやっていけない日は来る。
日本市場だけではなく、もう本当に世界市場がこんな形になっているのかと認識するのは大事。

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