ビジネス関連 ワールドビジネスサテライト

[WBS]北欧2ヵ国まもな共同会見!18日までにNATO加盟申請

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ロシア外務省は5月17日にモスクワに駐在するフィンランド大使館員2人に国外退去を命じたと発表しました。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟をめぐりロシアとNATO加盟国の緊張が高まる中、フィンランドとスウェーデンは共同で記者会見を開き、18日までにそろって加盟の申請書を提出するとみられています。

北欧2ヵ国NATO加盟申請!トルコ反発「イエスと言わない」

5月17日にスウェーデンを公式訪問したフィンランドのニーニスト大統領。

フィンランド
ニーニスト大統領

両国の安全保障政策は長く共通していた。状況が変わった今、われわれは共に一歩を踏み出す。

歓迎式典に参加したニーニスト大統領はこの後、スウェーデンのアンデション首相と共同記者会見に臨みます。

スウェーデン
アンデション首相

NATOのメンバーとしてスウェーデンは自国だけでなく、バルト海地域で安全保障、NATO全体に貢献できる。

両国は18日までにそろってNATOに加盟の申請書を提出する見込みだと現地メディアは報じています。

黒人として初めてのアメリカ大統領報道官となり、最初の記者会見に臨んだカリーン・ジャンピエール氏は…

アメリカ
カリーン・ジャンピエール報道官

フィンランドとスウェーデンはアメリカとNATOにとって緊密で重要な防衛パートナーだ。

一方で懸念を表明しているのがトルコです。

スウェーデンとフィンランドは近く高官をトルコに派遣するとみられていますが…

トルコ
エルドアン大統領

フィンランド・スウェーデン両国の高官がトルコに来るようだ。
われわれを説得するというのか、申し訳ないが無駄足になるだけだ。

トルコが2019年にシリアで実施した軍事作戦をめぐりスウェーデンとフィンランドがトルコへの武器輸出を制限したことを念頭に反対姿勢を明確にしています。

NATO加盟には全加盟国の同意が必要なため、競技の行方は不透明です。

製鉄所ウクライナ兵"投降"!

「英雄が生きている必要ある」

こうした中、戦地のウクライナでは大きな節目を迎えていました。

ウクライナ
マリャル国防次官

ウクライナと全世界にとって最も重要なのはマリウポリの兵士たちの命を救うことだ。

ウクライナ軍は抵抗を続けていたマリウポリの製鉄所内の兵士について「戦闘任務を完了した」との声明を出し、事実上投降したことを明らかにしました。

製鉄所から次々とバスで病院へと運ばれるウクライナ軍の兵士。ウクライナ国防相は負傷兵を含む264人の兵士がロシア側の支配地域に退避したと発表しました。

今後、捕虜交換の手続きを経てウクライナへ帰還するとしています。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ウクライナにはウクライナの英雄が生きている必要があることを強調したい。

カンヌ 激戦地追った映画公開

ウクライナ軍が2ヵ月以上決死の覚悟で守り続けてきたマリウポリ、その実情を命がけで伝えようとした映画監督がいます。

フランス南部の都市カンヌ。17日から始まるカンヌ国際映画祭で特別上映されるのがロシア侵攻後のマリウポリの様子を記録した映画「マリウポリス2」。撮影したのはリトアニア人のマンタス・クベダラビチュス監督です。

クベダラビチュス監督はドキュメンタリー作品で知られ、2016年には映画「マリウポリス」がベルリン国際映画祭で上映されています。

その続編を撮影していたクベダラビチュス監督は先月、マリウポリでロシア軍に殺害されたとみられています。

婚約者のハンナ・ビロブロワさん。

クベダラビチュス監督の婚約者
ハンナ・ビロブロワさん

彼は殺された、殺害された、それは確かだ。

ビロブロワさんはマリウポリの緊迫した状況を伝える映像を現地から持ち帰り、編集しました。

クベダラビチュス監督の婚約者
ハンナ・ビロブロワさん

彼が殺されたことを世界中に知ってもらいたい。彼はここにいる。
彼はこの恐ろしい戦争を見せるために死んだ。

-ビジネス関連, ワールドビジネスサテライト
-